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運転をラク&作業効率UP!トラクター自動化製品まとめ【直進アシスト編】

スマートトラクターにおいて、中小規模の生産者に注目して欲しいのが直進アシスト機能。誰が運転してもトラクターが真っ直ぐ走ってくれるから、軽労化や、作業効率向上に寄与してくれる。価格も比較的リーズナブルだから手が出しやすいはずだ。

▶ロボットトラクター編はコチラから

クボタ
小型トラクターにも
直進アシスト機能を搭載

ロボットトラクター同様、小型トラクターに直進アシスト機能を搭載した先駆けもクボタ。

21馬力の『NB21GS』に加えて、28馬力~60馬力までの『スラッガー』に直進アシスト機能を搭載した『スラッガーGS』シリーズをラインナップしている。旋回時は作業者がハンドル操作を行う必要があるものの、直進時は作業機の操作に集中できるメリットは大きい。既に所有している『スラッガー』シリーズに後付けすることはできない。価格は直進アシスト機能のないモデルに+50万円程度とリーズナブルだ。

DATA


NB21GS
エンジンパワー:21馬力
価格:271万3,700円(税込)~296万5,600円(税込)


スラッガーGSシリーズ
エンジンパワー:28馬力~60馬力
価格:466万9,500円(税込)~970万2,000 円(税込)
 

ヤンマー
所有のヤンマー製トラクターに
機能を後付け!

ヤンマーのトラクターでは、直進アシスト機能(自動操舵システム)は、現時点で後付け対応となっている。トプコン、ニコン・トリンブル、ジョンディアのガイダンス・自動操舵システムを、後から搭載する仕組みで、既に所有しているヤンマー製トラクターに後付けできる。

トラクター本体に、ニコン・トリンブル製の自動操舵システムを搭載しているモデルも一部販売しているので、トラクター本体の買い替え時に、それらから選ぶこともできる。

DATA


対応製品:YT225A/YT233A/YT225A/YT233A(24.5 馬力~32.9 馬力)
 

井関農機
直進アシストシステム
「オペレスタ」搭載トラクタを販売

直進アシストシステム『Operesta(オペレスタ)』を搭載するトラクタ『RTS』シリーズを販売している井関農機。RTSシリーズは水田作業だけでなく野菜作の畝たて作業にも活用されるコンパクトトラクタだが、今回、オペレスタを搭載したことでそれらの作業の効率化や軽労化に加えて、熟練者不足解消も期待できる機種となった。

また、2022年上半期には同じく『オペレスタ』を搭載したトラクタ、『GEAS(ジアス)』NTA5を新たに販売し、ラインナップを拡充した。こちらは36馬力~60馬力と、RTSシリーズよりも大きく、大規模生産者にもおススメできる機種だ。他に、オプションとして、トプコン、ニコン・トリンブルの自動操作システムの後付けにも対応しているため、既に所有している井関農機製トラクタの直進アシスト化も可能となっている。

DATA


RTS25ZGQ
25馬力
価格:3,195,500円(税込)

RTS20ZQ
20馬力
価格:2,689,500円(税込)


NTA365FFZGQCY
36馬力
価格:5,826,700円(税込)

NTA505FFZGQCY
50馬力
価格:7,008,100円(税込)

NTA605FFZGQCY
60馬力
価格:7,519,600円(税込)

 



 

三菱マヒンドラ農機
三菱オーナーならこれ!
後付けシステム

三菱マヒンドラ農機が農業情報設計社と共同開発したのが、直進を自動操舵してくれる『SE-NAVI』。三菱マヒンドラ農機製の多くのトラクターに搭載可能な後付けシステムである。折り返し時の旋回操作や、旋回時の作業機の上げ下げは手動で行う必要があるが、位置がずれた場合には誤差を知らせてくれるから問題なく操作できるはず。三菱オーナーにとっては『SE-NAVI』一択と言っても良さそうだ。

DATA


SE-NAVI
価格:61万1,600円(税込)~
 

NIKON-TRIMBLE
GPS のパイオニア企業による
高精度な位置算出

GNSSガイダンス・自動操舵システム『Trimble GFX-750』はアメリカの民間用GPSのパイオニア企業、Trimble(トリンブル)社が開発した製品。GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSの衛星を使用して位置算出を行うことができ、補正情報サービスを使用すると誤差2~3cmの高精度な位置情報を使用した農作業を行うことができる。また、トラクターのほか田植機にも簡単に後付けできる。

枕地自動旋回機能『NextSwath』を使用すると任意の畝に向かって旋回を行うことができ、防除畝を作成するのに適した旋回パターンも備えている。自動操舵機能の使用に際して、一般的には設置の際に調整が必要な車輪の舵角センサーを必要とするが、『Trimble GFX-750』は舵角センサーが不要である。また生産者が安心・安全に使用できるよう、修理保証期間が3 年とされている。

DATA


GFX-750 APMD RTK-KIT
価格:279万9,500円(税込)
 

トプコン
求めやすい価格の
エントリーモデルが登場

トプコンの『自動操舵システム』は『第9回ロボット大賞』を受賞した高機能な後付け直進アシストシステムだ。直進アシスト機能に加えて、枕地旋回時もハンドル操作が不要であるほか、ISOBUS対応だから作業機にISOBUS対応品を使用すれば『自動操舵システム』とともにモニターでコントロールできる。畝立て、麦・大豆・野菜等の播種、大豆等の中耕除草管理、デントコーン収穫など、多様な作業に対応する。複数の機械で使い回しが可能であり、1 台の自動操舵システムで多くの作業に活用できる。マップ機能を用いた可変散布、生育センサーに基づいた可変施肥などのセクションコントロール機能を備えた作業機との連携も可能だ。

さらにトプコンは昨冬、自動操舵に特化したエントリーモデル『XD/AGS-2-SET』を発売した。これまでの高機能な『自動操舵システムX25(8.4インチ)、X35(12.1 インチ)』から自動操舵のみに機能を絞りつつシステム導入に必要な機器をキット化することで、導入しやすい価格帯に設定されている。

 

FJ DYNAMICS
リーズナブルに導入できるヒット製品

発売から半年で全世界で約2万台販売を記録した人気商品であり、JPPが代理店として販売しているFJ DYNAMICSの『スマート操舵システム』。あらゆる農機(コンバインを除く)に後付け可能であり、価格もリーズナブル。ネットワークRTK(Ntrip方式)または固定局RTK(別売り)で高精度を実現しており、最低で0.7km/hという低車速走行も可能。機能性も充分である。コストパフォーマンスを重視するなら見逃せない製品ではないだろうか?

DATA


スマート操縦システム
価格:88万円(税込)
※別途取り付け費用。詳しくはJPP(☎️048-731-8597)まで。

 



取材・文/川島 礼二郎

AGRI JOURNAL vol.23(2022年春号)より転載

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