注目キーワード

道工具・資材

LEDの赤い光でアザミウマが1/10に!ピーマンで効果を実感

大規模ピーマン農家も納得の効果!照明器具の製造・販売を手がけるホタルクスが開発した、アザミウマの忌避と電照作用を両立する「HotaluX AGRI-RED(赤色LED電球)」の効果を、実際に導入した農家が語る。

赤い光がお悩み解決!

多くのピーマン農家を悩ませるアザミウマ。そんなアザミウマを農薬ではなく、赤い光で抑制する農業用照明「HotaluX AGRI-RED(赤色LED電球)」を「株式会社ホタルクス」が開発した。国内照明メーカーであるホタルクスが2023年から順次発売した農業用照明シリーズ(AGRI SHINE)のうちのひとつである。
 

 

大分でピーマン栽培を行う甲斐さんは、昨年5月に開催された農業WeekでHotaluX AGRI-REDを知り、160棟あるハウスのうち9棟に試験導入した。甲斐さんの圃場では、すでに他社の赤色LEDを3年前から導入していたが、そちらはハウス外に設置しハウス内へのアザミウマの侵入を防ぐタイプのものであった。すでに赤色LEDを導入していたにもかかわらず、新たに導入しようと思ったのには2つの理由があったという。

「1つは、照射範囲が広くハウス外に設置するものより、照射範囲が狭くハウス内に設置した方がしっかりと対象物に光があたり効果が得られるのでないかと考えたこと。とくに電球タイプは初めて見たので試す価値があると感じました。もう1つは、電球を取り付けるソケットを持っていたので導入コストが抑えられるという点です」

ピーマン栽培においてさまざまな取り組みを行う甲斐さんの圃場では、外部機関が2週間に1度決められたポイントでの定点チェックを行いアザミウマの数の測定を行なっている。そこで今年、HotaluX AGRI-REDを定植時から点灯していたハウスで驚きの結果が出た。

背丈の高くなるピーマンの施設栽培において、赤色LEDを効果的に照射するため白色の地温抑制マルチと白色の防草シートを導入。定植時の土中温度が上がらず黒マルチより成長は遅いが、夏以降の成長が期待できるという。

無照射群と比較して、アザミウマの数が1/10に抑えられていました。電気代に対して、この効果が得られるのであれば安いです!」

通年、収穫期の後半に入るとアザミウマがウイルスを媒介しおこる黄化壊疽(えそ)病により収穫量が激減するという。しかし今年は、HotaluX AGRI-REDのおかげで長期的に安定した収穫量が確保できるのではないか、と甲斐さんは期待を膨らませている。

 
『HotaluX AGRI-RED』

アザミウマの忌避に最適かつ、冬場の電照による成長促進にも効果を発揮する赤色LED電球。製造・販売を行う株式会社ホタルクスは、NECの照明部門として発足し、以降70余年に渡り事業を展開する日本の老舗照明メーカー。製品の効果と品質に納得できる農業用照明を増やしたいと農業分野に再参入した。

 

取材協力

株式会社フェルメ・ド・ベール
代表取締役 兼 CEO

甲斐 竜太郎さん


夏秋ピーマン西日本一を誇る大分県で、1.8ha、160棟のハウスでピーマン栽培を行う株式会社フェルメ・ド・ベール代表取締役の甲斐さん。
新しい栽培技術や最新のAIを積極的に取り入れ、全ての作業、資材、管理において効率化と費用対効果を思索しながらピーマン栽培を行なっている。

 

問い合わせ

株式会社ホタルクス
TEL:0120-52-3205


写真・文/株式会社LaTo

AGRI JOURNAL vol.32(2024年春号)より転載

 

Sponsored by 株式会社ホタルクス

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. トマトの試験で収穫数、収益がアップ! 海藻由来のバイオスティミュラントの効果は?...
  2. 名物お漬物が消える日 改正食品衛生法の経過措置が5月末で終了
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. 1分で分かる!JAを揺るがす独占禁止法の問題点
  5. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  6. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...
  7. 【植物工場ビジネスの最新動向と課題】現状は赤字が約半数。エネルギー削減の取り組み進む...
  8. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  9. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  10. 2024年トレンドの花決定! フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2024

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.33|¥0
2024/10/09発行

お詫びと訂正