井関農機が生育管理・診断ツールを取り扱い開始!スマート農業化に貢献
2019/05/10
井関農機株式会社が今年4月より、生育管理・診断ツールの取り扱いを開始した。これらが加わったことで、水稲作のスマート農業化はどのように進んでいくのだろうか?
生育診断・生育管理も含めた
スマート農業機械化一貫体形
井関農機株式会社はこれまで、可変施肥田植機の市場導入や、作業・機械管理システムの提供、さらには他社との協同によって農業のあり方を変えてきた。
加えて今年4月からは、『PaddyWacth(パディウォッチ)』『水まわりくん』『いろは』『天晴れ』という4つのツールの取り扱いを開始し、生育管理・生育診断を含めた「水稲作のスマート農業機械化一貫体形」を提唱している。
井関農機リリース文書より
農作業の効率化や生産性の向上が叫ばれる中、井関農機が取り扱う最先端ICT技術とネットワークは、どのような効果をもたらしてくれるのだろうか?
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スマート農業に大きく貢献!
4つのツールの特徴は?
今回、井関農機が取り扱いを開始した新たなサービスは以下の4つだ。
『PaddyWatch(パディウォッチ)』ベジタリア株式会社
井関農機リリース文書より
パディウォッチは、水田センサによって水位・水温を計測し、スマートフォンやパソコンを使っていつでもどこでもモニタリングできるツールだ。
パディウォッチを使用すれば、水田の見回りの頻度・時間がカットされるため、24時間体制で水管理が要求される水稲栽培において、大きなメリットとなる。
適切な水位・水温管理により水稲の健やかな生育を促し、より高品質な米の生産にも繋がる。
『水まわりくん+エアダスバルブ』積水化学工業株式会社
井関農機リリース文書より
水田の給水栓の開閉を自動化することで、遠隔操作でありながら、細かな水管理を可能にした水まわりくん。水田に行く頻度や作業工程のカットはもちろんのこと、かけ流し防止による節水効果も期待できる。
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特に、大規模農家や水田が分散している農地においてその効果は高いが、開閉トルクの小さい「エアダスバルブ」との組み合わせによるコンパクト構造や、タイマ型、リモコン型、遠隔操作型のラインナップがあり、農家の規模や予算に合わせて様々な選択が可能だ。
『いろは(IROHA)』株式会社スカイマティクス
井関農機リリース文書より
いろはは、農作物の画像から葉色の診断をする、葉色解析クラウドサービスだ。
撮影のために利用するのはドローン。上空から撮影した画像をいろはにアップロードすることで、生育状況や害虫、雑草、生育ムラといった農地の課題を抽出してくれる。
クラウドという特長により情報共有が容易となるため、従業員への教育や関係者との密な連携も取りやすくなる。
これまで人の経験に頼っていた農作物の管理が、さらにきめ細やかで正確なものになるだろう。
『天晴れ』国際航業株式会社
井関農機リリース文書より
人工衛星やドローンを使用した、営農支援サービス『天晴れ』。
撮影した高品質な画像から農作物のたんぱく含有量や籾水分率といったデータを解析し、目には見えない情報をレポートしてくれる。そのため、最適な収穫時期を逃さず、農作物の品質維持・向上、そして時間的・費用的なコストカットでも期待大だ。
人工衛星を使用するため、大がかりな設備投資は不要。パソコンやスマートフォンがあれば、サービス料のみで必要な情報を得られるのも嬉しいポイントだ。
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スマート農業を一括管理で
実現してみよう
井関農機が、特徴の異なる4つの商品を同時にリリースしたことで、より強固な一括営農が可能となった。これらを上手く連携させれば、人員不足や重労働といった、多くの農家が抱える悩みの突破口になることは間違いない。
それぞれの農地規模や、特徴に合わせて商品を選択し、あなたなりの「スマート農業」を実現してみてはいかがだろうか。