青果物の品質が“見える”! 光学技術と人工知能を用いたソリューションとは
2022/01/14
熟度や鮮度、栄養特性など、外観から見えない情報を可視化できる技術「ハイパースペクトルイメージング」とは。
品質の可視化により
食品ロスの削減にも寄与
©Apeel Sciences
米国のインパクトビジョンは、高波長分解能(波長の違いを高度に識別する能力)で対象物の反射光をとらえ、光の特性を利用してこれを可視化する「ハイパースペクトルイメージング」に強みを持つスタートアップ企業だ。
青果物の内部をハイパースペクトルイメージングによって細かくとらえ、画像データを機械学習モデルで処理して品質にまつわる視覚的な特徴を識別する独自のソリューションを開発。
青果物の選別・加工プロセスにこれを組み込むことで、熟度や鮮度、栄養特性など、外観から見えない情報を可視化できるのが利点だ。青果物の品質管理に役立つのみならず、サプライチェーンにおける食品ロスの削減にも寄与すると期待されている。
文/松岡由希子