地産地消と循環型経済が融合する、ベルギー最大の地下農場とは?
2022/10/14
約3000㎡に広がるベルギーの地下農場「エクロ」。都市型農業とサーキュラーエコノミーを融合させたモデルを特徴とする。地下農場で葉野菜やキノコを栽培する仕組みとは?
地域の連携により
循環型経済を実現!
エクロは、ブリュッセルの大型イベント施設「キュレゲムセラーズ」の地下約3000㎡に広がるベルギー最大の地下農場だ。地産地消を実現する都市型農業と廃棄物を資源として有効に循環させるサーキュラーエコノミーを融合させたモデルを特徴とする。
この地下農場では、垂直農法により省スペースで、光や温度、湿度などを最適に制御しながら、パクチーやルッコラなどの葉野菜を月2万本生産。また、食品スーパーや地元のビール醸造所と連携し、販売期限切れのパンやビールの搾りかすなどでできた菌床でシイタケやエリンギなど、月約6tのキノコも栽培している。これらの農産物はベルギー国内のオーガニックスーパーやレストランに供給されている。
© ECLO srl
DATA
文:松岡由希子
AGRI JOURNAL vol.25(2022年秋号)より転載