【GPECリポート①】作物の健全な育成を支える高性能な植物育成用LED照明システム
2026.07.24
2026年7月15日~17日、国内最大規模の施設園芸・植物工場展2026(GPEC)が、東京ビッグサイトで開かれた。出展したブースのなかから、作物の健全な育成を支える高性能な植物育成用LED照明システムを紹介する。
最新のスマート農業技術や
省エネ技術が注目を集める
東京ビッグサイトで開催された施設園芸・植物工場展2026(GPEC)
日本の施設園芸は、世界情勢の緊迫化に伴う原油高や原材料費の引き上げなど、外部環境の急激な変化に直面している。ハウスの新規建設費用や維持管理費は、かつての生産環境と比較して1.5倍から2倍近くにまで上昇しており、生産者の経営を大きく圧迫している。さらに、夏場の猛暑や地球規模の気候変動は作物の安定生産を脅かす深刻な要素となっており、迅速な対応が緊急の課題となっている。
こうしたコスト面や環境面での厳しさが増す一方、現場を支える労働力の不足もより深刻化している。加えて、国が進める「みどりの食料システム戦略」に見られるように、生産性の向上と環境負荷低減を両立させた持続可能な農業への転換という新たな指針への対応も求められている。
「施設園芸・植物工場展(GPEC)」は2年に一度開催される。今回は国内外から265のブースが出展し、最新のハウス資材や環境制御システム、自動化・省力化機器、植物工場向け栽培設備などが披露された。生産性向上や燃油・資材高騰への対策、異常気象対応といった現代の農業経営者が直面する課題を解決する、最先端のスマート農業技術や省エネ・エネルギー活用技術が注目を集めていた。
作物の健全な育成を支える
植物育成用LED照明システム
シグニファイジャパン合同会社の展示ブース
シグニファイジャパン合同会社は、グローバルに照明製品の開発や製造を展開する照明ソリューションのリーディングカンパニーである。同社が展開する「フィリップス グリーンパワーLED」シリーズは、日射量の不足を人工光で効率よく補い、作物の健全な育成を支える高性能な植物育成用LED照明システムである。特に「トップライティングフォース」は、高出力でありながら極めて高い電気効率を実現した筐体設計が特徴である。調光・調色にも対応している。さらに搭載されたクワドロ(長方形を描く)ビーム技術は光を広い範囲へ均一に届けるため、照射ムラを防ぐとともに必要な器具の設置台数を最小限に抑え、導入時の初期費用削減に貢献する。
また、比較的軒の低い温室にも対応可能なトップライティングコンパクトは、イチゴやトマト、バラなど多様な作物の栽培に適応する。さらに、植物の樹幹に設置して光の届きにくい中間層・下層部まで十分に補光する「インターライティング」などの豊富な選択肢を取り揃えている。単なる照明器具の提供にとどまらず、蓄積されたデータをもとに栽培地域や作物の生育ステージに応じた光強度・照射時間の最適化サポートも提供する。冬場の日照不足に悩む生産者の生産性を向上させ、年間を通じた安定した収穫と均一な品質維持を実現する。
DATA
取材・文/アグリジャーナル編集部
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