6次化

卵のおいしさを届けたい! 6次化カフェで思いを実現

近年、6次産業化に取り組む農園が増えてきているが、始めるにはまとまった資金が必要だ。そこで、農林水産省の「6次産業化整備支援事業」を利用して成功を遂げた事例がある。今や人気スポットとなった札幌の農家カフェ『コッコテラス』だ。

6次産業化整備支援事業を利用
「とれたて卵を味わってほしい」

近年、取り組む農家・農業法人が増えてきている6次産業化。6次産業化のメリットとしては、収入が安定する、作物のブランド化ができる、流通・販売までのコストを削減できる、雇用拡大などが挙げられるが、事業を始めるためには、まとまった資金が必要になる。そこで活用できるのが、農林水産省の6次産業化整備支援事業だ。

6次産業化整備支援事業とは、農林水産省が国の事業として、農山漁村の所得や雇用を増大し、地域活力の向上を図るために、地産地消、6次産業化等の取組に必要となる大規模な加工・販売施設や機械等の整備を支援する事業のこと。

この支援を受け、6次産業化の取り組みを開始したのが、北海道札幌市の養鶏家、永光農園だ。同社はもともと、自社産の鶏卵(有精卵)を直売するとともに、シフォンケーキ・プリン等の洋菓子を札幌市内の5つの直営店で販売していた。しかし、日持ちする加工品ではなく、「とれたての卵を使ったスイーツを味わって欲しい」という思いがあった。

そこで考えたのが、開発したスイーツを直接味わってもらうカフェを併設した店舗『コッコテラス』の開店であった。農場内に建てることですぐ裏の養鶏場でとれた産みたての卵を使ったパンケーキなどのスイーツが味わえることに加え、店舗のデザインにもお客さんに親しんでもらえる工夫を凝らした。可愛らしい三角屋根の建物や、工房内の様子やオーブンで焼いている様子が見えるつくりは、単なる直売所にあるカフェではなく、「訪れてみたいスポット」として話題に。メディアでも度々取り上げられるまでになった。

全国の人へ卵の美味しさを!
『コッコテラス』のさらなる展望

『コッコテラス』開店以降、スイーツはお客さんに選択の楽しみをもってもらえるようにバリエーションを増やし、新商品を開発し続けている。季節感が感じられる季節限定商品も、『コッコテラス』の人気を誇る理由のひとつだ。

今後、永光農園はさらに多くの方に永光農園のスイーツを味わってもらうため、全国で開催されるイベントにも積極的に参加していく予定だという。また、「直売所に来られない方向けに、通信販売にもこれから力を入れていきたい」と意気込んでいる。

DATA

永光農園ホームページ

永光農園facebook

関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  2. スマート農業はここまで進化した! 今後の課題と未来とは……?
  3. 成功する農業! 有機肥料と化成肥料の基本とやり方
  4. 農家の新しいつながりを作る! プラットフォーム6選
  5. あのパタゴニアがワークウェアを日本展開! 高機能だけでなく未来を見据えた取り組みとは
  6. 収穫ロボットが初期コストゼロで使える!従量課金型で提供開始
  7. 最初に混ぜるだけでOK!? タマネギ栽培に欠かせない便利な肥料
  8. 無駄なコストを削減! 農業用ハウス強度の考え方
  9. “循環型社会”を体現した体験型施設「KURKKU FIELDS」が今秋オープン!
  10. 増税対策、あなたは万全? 農家が知っておくべき「軽減税率」と注意点とは
  AG/SUM

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.13 / ¥0
2019年10月8日発行

お詫びと訂正

ロクジカチャネル