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新モデルの環境制御盤がずらり、AI搭載の次世代制御盤も

ハウス内の環境を遠隔監視・制御できる農業クラウドサービス「アグリネット」を展開するネポンのブースには、発売予定、さらには開発中の次世代型環境制御盤がずらり。AI搭載で、会話ができる制御盤などが注目を集めていた。

人工知能と会話できる
次世代制御盤が登場

2018年7月11日~13日、東京ビッグサイトで「施設園芸・植物工場展 2018(GPEC)」が開催された。アグリジャーナル編集部は、会場内の各ブースを徹底取材。注目ブースを、複数回に分けて紹介する。今回は、農業クラウドサービス「アグリネット」を展開するネポン株式会社だ。

アグリネットは、ハウス内の温度・湿度・照度・CO2濃度などの環境をセンサーでモニタリングし、離れた場所でも端末上で確認できるクラウドサービス。環境制御盤などと組み合わせて、離れた場所のハウスの環境設定を遠隔制御することもできる。



今回のイベントブースには、発売予定、さらには開発中の制御盤がずらりと並んだ。かん水制御盤SPC-6000と、統合環境制御盤MC-6001は、今秋発売予定の新製品。いずれも4.3インチカラー液晶とジョグダイヤルを搭載し、使いやすさがアップしている。


かん水制御盤SPC-6000(左)と統合環境制御盤MC-6001(右)は今秋発売予定

開発中の次世代制御盤「α-one」は、大型のタッチパネルを採用し、設備機器との接続を無線化。今回はデモとして、小型の扇風機などと無線接続していた。


タッチパネル式になり、設備機器との接続を無線化した「α-one」(開発中)

さらに驚かされたのが、AI搭載の次世代制御盤「Infinity」。なんと、言葉で質問を投げかけると、最適な回答を返してくれる。つまり、制御盤と会話ができるのだ。「窓を開けて」「カーテンを閉めて」というような指示が会話形式で行えるほか、ユーザーが抱いている栽培の課題に対して最適な提案をしてくれるという。


AI機能搭載で会話ができる次世代制御盤「Infinity」(開発中)

ネポンのブース担当者は「たとえば携帯電話は、最初は白黒の液晶画面だったものが、カラー画面になり、大画面のスマートフォンへと進化してきた。操作方法も、ダイヤルボタンからタッチパネルになり、今では音声認識も標準機能になってきている。当社の制御盤も、まさに同じように進化していく」と語った。

「α-one」や「Infinity」といった開発中の次世代型制御盤も、惜しみなく出展して、会場の耳目を集めていたネポン。今後の取り組みからも、ますます目が離せない。

DATA

農業クラウドサービス アグリネット|ネポン株式会社

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