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農業用ドローン、どう使う? スマート農業に欠かせないセンシング技術

③伸びしろが大きい
センシング用ドローンは
生体測定と圃場測定で使われる

小麦・水稲での実証実験で
精度は確認されている

SIP農業分野で期待されているように、農業用ドローンとして伸びしろが大きい用途はセンシング分野である。その実用化に向けて、数多くの実証実験が行われている。その中心となるのは生体の測定だ。

たとえば、小麦栽培においてスペクトルセンサを搭載したドローンを飛ばしてクロロフィル(葉緑素)総量を測定し、追肥量の決定、収量・タンパク質含有量の推定が行われた。



そのほか、熱赤外線センサーと温湿度センサーを搭載したドローンにより水ストレスを算出し、その結果に応じて地上の自動潅水装置を遠隔制御することも検討されている。

また水稲栽培では、窒素含有量を算出して追肥の要否および量を決定する実証実験も行われている。一部ではセンシング用ドローンの販売・導入も始まっており、今後数年でのさらなる加速が期待される。


text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.10(2019年冬号)より転載

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