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ヤマハ農業用ドローンがあの4商品と連携! 専用アプリをリリース

ヤマハ発動機の農業用ドローン「YMR-08」が、「天晴れ」「Crop Spec」「アグリノート」との連携を発表。ドローンでの農薬散布・施肥作業が、より高効率・高精度なものとなる。

スマート農業を展開する
4社が協業を発表

3月8日(金)、都内にてヤマハ発動機株式会社、国際航業株式会社、株式会社トプコン、ウォーターセル株式会社の4社が記者発表を行い、スマート農業ソフトウェア・サービス提供に向けた協業開始を発表した。

まずは、この4社のスマート農業分野における商品をおさらいしておこう。

「YMR-08」(ヤマハ発動機)

3月から本格販売が開始されるヤマハの農業用ドローン。薬剤飛散の少なさとムラのなさが特長。

「天晴れ」(国際航業)


人工衛星やドローンで撮影した画像を解析し、農作物の生育状況を示したレポートを発行するサービス。収穫時期や生育ムラをひと目で把握することが可能だ。

「Crop Spec」(トプコン)


作物の生育状況を非接触、且つ太陽光に左右されずにセンシングできるレーザー式生育センサー。トラクタへの装着によるリアルタイム可変施肥で豊富な実績がある。

「アグリノート」(ウォーターセル)

スマートフォンやタブレットから、作業記録や生育記録が入力・閲覧できるクラウドサービス。圃場選択も一覧からだけではなく、マップからも選択できる。

それぞれの強みを持った4つの製品の連携は、ヤマハ発動機が提供予定の「Yamaha Motor Smart Agriculture Platform (以下YSAP:ワイサップ)」というサービスのなかで行われていく。

「YSAP」は、農業用ドローン「YMR-08」で行う農薬散布・施肥作業のデータ管理や運行管理を、スマートフォンやパソコン端末で簡単に行うことができるようになるソフトウェア。「YMR-08」での農薬・肥料の散布管理者は、この「YSAP」を使うことで、散布日程、オペレーター、散布機材などの管理を、アプリケーション上で簡単に行うことができる。また、策定した計画は携帯端末上に表示されるため、効率よく散布作業を行うことも可能となる。

各サービスが連携し
管理の手間を最小限に

「YSAP」と、各社製品との連携内容を見ていこう。

<「天晴れ」「Crop Spec」との連携>

今回連携する「圃場の観測・分析」に用いるサービスは「天晴れ」と「Crop Spec」の2つ。生産者自身が広い規模を分析したい場合は「天晴れ」、リアルタイムにセンシングをしたい場合は「Crop Spec」を選択する、というイメージだ。

この連携により、圃場の生育状況や異常箇所を、「YSAP」のアプリケーション上で簡単に可視化させ、確認できるようになる。生産者はその結果に基づき「YMR-08」での農薬散布や施肥を行うことで、散布作業の効率化や農薬・肥料代のコスト削減、収穫量の向上につなげることができる。

<「アグリノート」との連携>

「天晴れ」および「Crop Spec」で得た圃場の生育データや「YMR-08」での作業記録は「アグリノート」との連携も可能。圃場管理を一元化することで、作業記録の入力・確認の手間を軽減できる。


写真左から、株式会社トプコン スマートインフラ事業部長 国内IT事業推進部部長 吉田剛氏、ヤマハ発動機株式会社 ソリューション事業本部 UMS統括部 統括部長 中村克氏、国際航業株式会社 営農支援サービス「天晴れ」チーム チームリーダー 鎌形哲稔氏、ウォーターセル株式会社 代表取締役 長井啓友氏。

今後ヤマハ発動機は、2019年からの「YSAP」のサービス開始(予定)に向け、準備を進めていくという。

DATA

ヤマハ発動機株式会社ロボティクス事業部 UMS統括部 営業部
TEL:053-525-7309

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