注目キーワード

最新技術

LED導入ニーズ、太陽光利用型ハウスでも高まる

植物の成長を早めたり、栄養価の高い野菜を育てたり、メリットの多い植物育成用LED照明。日本でも植物工場での活用ニーズが高まっている。

天候に左右されず、無農薬野菜を計画的に安定生産することが可能な植物工場。LEDによって野菜の成長に適した特定波長の光を効率的に当てることで、成長を早め、栄養価の高い野菜を育てられる。

植物育成用LED照明の導入サポートを行うフィリップスの担当者によると、日本ではこれまで完全人工光型植物工場でのLED利用が先行されていたが、次第に太陽光利用型でもニーズが高まってきているという。

フィリップスでは、さまざまな農作物や育成条件に最適な照明の光を見つけるため、本国オランダのチームが50件以上にわたるフィールドテストを実施した。例えば、トマトやキュウリは「インターライティング」という手法で苗木の間にLED照明で補光すると、光をより効率的に吸収して収穫量が向上。カランコエやレタスなどの多毛作作物にも、LED照明利用のメリットがある。

フィリップス2

LEDは熱エネルギー放出量が比較的少ないため、植物工場内の温度をコントロールしやすく、空調費用を抑えて最適な環境条件を維持することが可能だ。また、植物の近くに設置できることから、多段栽培への応用にも最適。それにより、限られたスペースを有効活用し、栽培面積を増やしたり、組織培養に利用したりすることが可能となる。同じスペースに、より多くの栽培トレイを設置することで、生産効率が向上する。

フィリップスでは、生産物の種類や植物工場の環境によって、どのようなLED照明の導入が最適なのか、一件ずつ相談に応じながら、販売を行っていくという。


フィリップス 公式サイト

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. トマトの試験で収穫数、収益がアップ! 海藻由来のバイオスティミュラントの効果は?...
  2. 【製品モニター募集】手軽さと手ごろさを極めたマッスルスーツを体感しよう!...
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  5. 消費者へのアピールに“万田酵素”を活用!? 野菜や果物、米の販売時に専用ラベルで差別化...
  6. ハイスペックで格好良い!「次世代軽トラ」の実力
  7. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!
  8. AIソリューションが実現する高精度な収穫量予測 正確な予測で効率&利益アップ!...
  9. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  10. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.33|¥0
2024/10/09発行

お詫びと訂正