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低価格ではじめる「鉄骨ポリカハウス」はカスタマイズも自由自在!

低価格で建てられる鉄骨ポリカハウス「がっちりHOUSE5」。今回は「がっちりHOUSE5」の基本となる標準仕様と利用可能な設備類(オプション)をご紹介しよう。

鉄骨ポリカハウス
「がっちりHOUSE5」とは?


がっちりHOUSE5」の標準仕様は、広さ8m×24m=192㎡の鉄骨+ポリカーボネイト外板のハウス。工事費別で300万円~。別料金のオプションとして、太陽光発電、蓄電池のほか、ハウス栽培に必要なあらゆる装備が設定されている。

オプション装備で
どんなものが導入できる?

耐久性に優れた鉄骨+ポリカーボネイト製ハウスを低価格で提供する「がっちりHOUSE5」。建設中の実験棟を訪れると、日本パワープラント代表取締役の村田氏と若手社員が笑顔で迎えてくれた。

「この実験棟は標準仕様で、面積は約60坪です。ここは借地のため、基礎には原状復帰可能なラスコジャパンのスパイクフレーム工法を採用していますが、一般的な布基礎ももちろん可能です。その上に当社自慢の鉄骨+ポリカーボネイトでハウスを建てることになります。オプションとして用意しているパッド&ファンという冷却システムも、実験棟に導入しました。日本では馴染みの薄い仕組みですが、施設園芸の先進国オランダでは広く使われているんですよ。水が蒸発する際の気化熱と風の流れを利用した、実に賢いシステムです。現在、一般農家さんから大企業まで、本当に沢山の方から問い合わせを頂いています」。

「がっちりHOUSE5」には豊富なオプションがあり、施主の希望に応じて様々な選択が可能となっている。

代表的なオプションは太陽光発電設備。屋根上に搭載した太陽光パネルで生み出した電気は、売電型と施設内の電力を賄える自家消費型の両方に対応している。

ハウス外の蓄電池は、1.5日間無発電でもハウスの消費電力を賄える能力があり、万一の電力不足の際には電力を買って引き入れる仕様にもできる。自家発電のメリットが出るよう、ヒーターは電気式。LED補光ライト、遮光カーテン、温湿度センサー、それに潅水システムをオプションで設置でき、それらを統合制御する制御盤までオーダーできる。

オプションの装備一式は日本の三相200V仕様ではなく、海外仕様の単相220V/三相380Vである。これは低価格な海外製の設備を使用するためだが、自家発電・自家消費する「がっちりHOUSE5」だから成せる技。

価格を押さえながら、最新技術を取り入れた農業を始めたい方には注目の商品である。

オプション装備

太陽光発電設備

オフグリッドシステムの中核をなす太陽光発電設備。作った電気を蓄電池に充電しハウス内の電力として自家消費することで、電気代を節約できる。なお、太陽光パネルの隙間からの日射量は作物に応じて調整できる。

LED補光システム(全自動)

太陽光パネルの下でも光量不足にはならないが、LED補光ライト(一般的には18個設置)をオプションとして追加できる。夜間や曇りの日に使っても良いだろう。虫が嫌う青色と、光合成を促進する赤色の波長を発生する。

各種環境センサー

「がっちりHOUSE5」のオプション一式は、自動制御による栽培を視野に入れてラインナップされている。温湿度センサーと光量を測る日射計は、その必需品である。各1個をハウス内に設置する。

潅水・液肥システム(全自動)

高機能を誇る灌水・液肥システムは3系統に分けて水・液肥を供給できるので多様な栽培方法に対応する。点滴タイプからスプリンクラーのように放水するノズルまで幅広くラインナップしている。水耕栽培にも対応できる。

環境制御盤(集中遠隔監視システム)

補光ライト、潅水・液肥システム、遮光カーテン、天窓システム、冷暖房装置を統合制御する制御盤。センサーで得られたデータに基づいて、各設備を自動で操作する。

遮光カーテンシステム(全自動)

コチラは遮光カーテンを駆動するモーター。オプションの自動制御システムを装備すれば、日射計や温湿度を見ながら、自動で開閉してくれる。

冷暖房設備(全自動電気ヒーター)

暖房には電気ヒーターを採用する。太陽光発電と組み合わせて使うことでコストメリットを生み出すためだ。電気代は無料だから心置きなく使える。消費電力は10kWである。

冷暖房設備(全自動PAD&FAN)

パッド&ファン冷房装置。ハウス側面に設置した特殊な紙(パッド)を水で湿らせる。その水が気化すると周囲から熱を奪い温度が下がる。パッドの反対側に設置したファンは空気を外に出すことで流れを生み出し、冷気をハウス内全体に行き渡らせる。水はハウス内の床に設置する容量500Lのタンクに貯めておく。

鉄骨ポリカーボネイト グリーンハウス
「がっちりHOUSE5」
<葉物栽培ハウス192㎡(8×24m)タイプ>

ハウス主材:スチール製骨格
外壁材:中空断熱保温ポリカーボネイト
保証:骨格15年、外壁ポリカーボネイト10年、その他設備2年
価格目安:ハウス本体のみ(8×24m 1棟分)300万円~(工事費別・オプションにより変動)
オプション:太陽光発電設備/冷暖房設備(全自動 PAD&FAN及び電気ヒーター)/遮光カーテンシステム(全自動)/天窓システム(全自動)/灌水・液肥システム(全自動)/LED補光システム(全自動)/集中遠隔監視システム

問い合わせ

日本パワープラント株式会社
〒334-0057 埼玉県川口市安行原796-1
TEL:048-299-8182
FAX:048-299-8713


photo: Daisuke Tsuduki
text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.11(2019年春号)より転載

Sponsored by 日本パワープラント株式会社

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