雑草・病害虫の判別AIアプリが進化! 対象作物の拡大、診断履歴も地図上で可視化!
2021/03/26
日本農薬のスマホ用アプリ『レイミーのAI病害虫雑草診断』。これまでの水稲のみだった対象作物が、葉物野菜にも拡大された。復習を兼ねて、あらためて本サービスを紹介していこう。
スマホ画像をAIが診断
薬剤情報を教えてくれる
2020年春リリースされて話題になった日本農薬のスマートフォン用アプリケーション『レイミーのAI病害虫雑草診断』をご存知だろうか?
田畑の作物に病害虫や雑草が発生したら、スマートフォンで虫がついた状態や雑草を撮影。その写真をアプリにアップロードすると、日本農薬とNTTデータCCSとが共同開発したAIが農作物に有害な病害虫・雑草を診断。複数の候補から防除対象に有効な薬剤情報を提供してくれる、というスマホ用防除支援ツールだ。
アプリはシンプルで使いやすいと評判だ。診断以外にも、天気予報・いもち病の発生予測を見ることができるほか、診断履歴や、お気に入り薬剤を登録できるといった機能がある。
これだけの機能を有していながら、ダウンロード・利用共に無料なのだから、既に利用している方も少なくないことだろう。
対象作物
葉物野菜にも拡大!
そんな『レイミーのAI病害虫雑草診断』にも、唯一とも言えそうな欠点があった。それは、対象作物が水稲だけであったこと。それがこの度、対象作物が新たに拡大され、水稲に加えて、キャベツ、はくさい、レタス、ブロッコリー、それにネギにも使えるようになった。
『レイミーのAI病害虫雑草診断』は、水稲と主要な葉物野菜をカバーできるようになったのだ。拡大した作物に対応する農薬に関しても、日本農薬に加えて、スマート農業を普及させるために連携している日産化学、日本曹達、それに三井化学アグロの3社の製品情報が提供されるという。
診断履歴の地図上表示など
新機能も追加!
また今回のアップデートにより、診断履歴を航空写真の地図上に表示する機能や、最大5枚までの写真を同時にAI診断する機能などが実装されたことも見逃せない。
※画面はイメージです。
特に診断履歴の地図上表示は、のちに何処に病害虫・雑草が発生していたか確認できるから便利だろう。
対象作物を葉物野菜に拡大し、新機能が追加された『レイミーのAI病害虫雑草診断』。無料アプリなので、是非、試してほしい。これまでの利用者体験談を読んでも、評価も上々だ。
利用者の評価も上々
茨城県北部の城里町で食味豊かな「ホタル米」を栽培している安藤純一さんは「芽生えが小さい時は雑草の判別がしづらく、絶対にこれだという確信がない。こうやってアプリによって、いくつかの可能性を示してもらえるのはとても心強い」との感想を語ってくれた。
対象物を見事に診断。AIの自信の高い順に、上部のバーでパーセンテージ表示される。
また栃木県大田原市の阿久津清尚さんは食害痕の映った写真をアップロードすると……
稲を食害していたイネミズゾウムシ。生体、食害痕のいずれからも診断可能。
「診断結果は、イネミズゾウムシでした。よくよく観察すると、けっこう痕がありますね。うちの圃場では病気や虫はあまり出ないのですが、もしも出てしまったら、経験がないだけに識別も難しいし、焦るだろうなと思いました。そういうときにも、このアプリは活用できますよね」と手応えを感じていた。
問い合わせ
『レイミーのAI病害虫雑草診断』
日本農薬株式会社 技術普及部カスタマーサービス
TEL:03-6361-1414
問い合わせの際は、「アグリジャーナルを見た」とお伝え下さい。
文:川島礼二郎
写真:曽田夕紀子(株式会社ミゲル)
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