国内屈指のキュウリ産地宮崎で注目! 微生物資材がもたらした “根”への効果
2021/08/18
植物が生育する上で最も重要なのは根の環境。土の中の環境を整えるために必要な微生物と腐植を供給する資材『コフナ』は、世界中の農業生産現場で使われている。
メイン画像:新名さん(手前)と田山地種苗店の田山地代表。
世界中の農業生産現場で使われている
微生物資材「コフナ」
腐植が豊富に含まれる土壌は団粒構造となり、水はけ・水もちが良く、保肥力の高い圃場となる。その結果、植物の根が育つのに最適な土中環境が形成され、作物の品質や収量の向上に大きく寄与する。
腐植を継続的に土の中で供給し続けるには、有機物を分解して腐植をつくる微生物が必要となる。腐植と微生物の両方が含まれる『コフナ』を施用することで、土中では常に安定して腐植がつくられることになる。
『コフナ』が他の土壌改良材と比べて優れている点は、好気性から嫌気性まで様々な特徴を有する菌が混在しているところ。その中のどれかが夏でも冬でも、土中の酸素が多くても少なくても確実に有機物を腐植にする設計になっている。
肥料や農薬のように植物体の生育に直接作用したり病気を防ぐことはできないが、農薬を使って微生物が減少し腐植をつくる力が弱くなった圃場に、『コフナ』を施用して微生物を補強することができる。
宮崎県佐土原町のキュウリ生産者として好成績を続けている新名さんもコフナユーザーの一人だ。就農当初は平均より若干上くらいの収量だったのが、微生物の働きに着目して『コフナ』を施用した翌年の年間収量(10aあたり)は前年18tから28tに一気にアップした。
●キュウリ生産者:宮崎県佐土原町 新名紀一郎さん
7年前、家の農業から離れて独立就農。ハウス面積は13.6a。施設キュウリで、作型は年2作摘心栽培。今年度1期目の収量13.6t/10aは佐土原町136人の生産者中ナンバーワン(佐土原町平均6.67t/10a)。
「今の経営は『コフナ』が全体のベースとなっています。液肥などの資材を使ったときに効果を後押しする働きがあると思っています」(新名さん)。
1期目の植付けは9月中旬~2月上旬、2期目は2月下旬~6月末。『コフナ』施用のタイミングは、6月に2期目の収穫が終わり、7月に入って来年度1期目の準備で土壌消毒を行った後。微生物性の向上の為にハウス内へ全面散布する。
新名さんにコフナを薦めたのは、新名さんのハウス設営を手がけた田山地種苗店の田山地代表だ。同店は販売代理店として40年前から『コフナ』を扱っている。「他の生産者と『コフナ』を使っている生産者との違いは根の量。そこがコフナの強みです。土を掘って根っこを見てみると、『コフナ』を使って収量を上げている人の作物は明らかに根っこが大きいんです」(田山地さん)。
田山地種苗店の顧客としては、キュウリのほかピーマン、トマト、メロンなど約80名の生産者がコフナを使用しているという。
佐土原町は宮崎県内屈指のキュウリ産地。『コフナ』を使うようになった翌年から、新名さんは4年連続トップクラスの成績を収めている。
CHECK!
微生物資材:コフナ
コフナを施用した土は柔らかく保肥力が高い。
1940年代にフランスのパスツール研究所で開発され、現在は世界40ヶ国で実用化されている国際ブランドの微生物資材。作物が順調に育つ土壌環境に不可欠な腐植と、有機物を分解して腐植をつくる働きをする微生物が100種以上含まれている(世界中から厳選された原菌を使用)。
「COFUNA」はフランス語のCOMPAGNIE(会社・仲間)・FUMURES(腐植・堆肥)・NATURELLES(自然・天然)を組み合わせた造語。
コフナ施用区と非施用区の根量比較。土中環境の違いで差は歴然としている。
問い合わせ
ニチモウ株式会社
機械・資材事業本部 化成品営業部 アグリビジネスチーム
TEL:03-3458-4369
MAIL:info@cofuna.jp
写真:稲葉茂徳
文:横山ナヲト
AGRI JOURNAL vol.20(2021年夏号)より転載
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