注目キーワード

政策・マーケット

積雪による農作物への影響を防止するポイント

■果樹
融雪期にあっても気象情報に留意し、大雪等が見込まれる場合には「積雪及び寒害に伴う農作物等の被害防止に向けた技術指導の徹底について」に基づき、対策を進めるとともに、融雪期の対策に当たっては、特に以下の事項に留意する。

数日間の晴天が見込まれる時期を見計らい、融雪促進剤を散布する。融雪水の排水対策を行い、湿害防止に努める。

②枝折れ等の被害状況を確認し、樹体の損傷の程度に応じて、ボルト等を使っての損傷部の癒合や改植を検討する。損傷した樹体は病虫害の被害を受けやすいので、発生動向に十分注意し、適切な防除に努める。

③野そ害の防止のため、樹幹と周囲の雪に隙間が生じた際には、樹幹基部の空洞部への殺そ剤の投入や樹幹周囲の雪の踏み固めを実施する。

■茶
無理に雪を落とさず、自然融雪を待つか融雪促進剤により融雪促進を行う。

融雪前または融雪直後に茶園においてやむをえず改植等の作業を行う必要がある場合には、安全確保を徹底するとともに、必要最低限の作業にとどめ、融雪後は枝折れ等の被害を受けた枝の除去を行うこと。

■花き
積雪期間が長くなると、露地栽培の冬春期花きの生育遅延が生じやすいこと及び芝生の雪腐病が発生しやすいことを踏まえ、必要に応じて融雪促進剤を使用するとともに、排水対策も併せて実施する。

■てん菜・ばれいしょ
播種や植え付け作業が早期に開始できるよう積極的に融雪の促進を図る。また、融雪水が停滞しやすい圃場では適切な排水対策に努める。

■なたね
積雪期間が長くなると雪腐病が発生しやすくなるため、積極的に融雪の促進を図る。また、融雪水が停滞しやすい圃場では適切な排水対策を実施し、湿害の防止に努める。

< 123>

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. トマトの試験で収穫数、収益がアップ! 海藻由来のバイオスティミュラントの効果は?...
  2. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  3. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  4. AIソリューションが実現する高精度な収穫量予測 正確な予測で効率&利益アップ!...
  5. 【植物工場ビジネスの最新動向と課題】現状は赤字が約半数。エネルギー削減の取り組み進む...
  6. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!
  7. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  8. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  9. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...
  10. 消費者へのアピールに“万田酵素”を活用!? 野菜や果物、米の販売時に専用ラベルで差別化...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.33|¥0
2024/10/09発行

お詫びと訂正