女性がもっと輝ける農業に! 農水省が始めた新たな取り組みとは?

農水省は、今年度から「女性が変える未来の農業推進事業」を実施している。その中の「女性農業地域リー ダー育成支援」では、5月から「女性農業コミュニティリーダー塾」基礎編を全国9ヶ所で開催、7月から実践編の本格的なプログラムを行っている。

女性の能力を経営に活かすことが
農業の成長産業化の実現に

農業を主な仕事にしている人のうち、女性の占める割合は約40%で、地域農業の活性化や6次産業化の担い手として重要な役割を果たしている。

一方で、女性経営者となると全体の約7%で、特にリーダー層の育成が急務。農業の成長産業化を実現するには、女性が持つ知恵や工夫を経営に活かすことが重要になる。

そこで農水省は、今年度から「女性が変える未来の農業推進事業」を実施している。

「女性が経営に関与すれば、利益性の向上につながるというデータがあります。また、直売所や加工所などでも女性の力で支えられている面が大きいです。消費者目線に立てることが大切だと思います」(農水省・漆間さん)。

この事業は、「女性農業地域リーダー育成支援」と「女性の活躍推進に取り組む農業経営体への支援」の2つがあるが、ここでは前者について見てみよう。

地域リーダーになるための
「育成の場」が早くも盛況!

今年度の「女性農業地域リーダー育成支援」では、地域リーダーとしての心構え、コミュニケーション能力、地域のブランディング手法などを学び、地域で実践してもらうべく、「女性農業コミュニティリーダー塾」を開催。今年5月から基礎編を全国9ヶ所で開催し、Web受講も含めて200名以上の女性が参加した。

次のステップとして、基礎編を受けてより学びを深めたいという希望者を対象に、実践編へエントリーしてもらった。東京と大阪の2会場で定員は各25名だ。受講者の選定を経て、7月25日から本格的にプログラムが始まり、来年3月までに計8回実施される。そのうち2回は先進事例の現地研修が2会場の合同開催となる。

「女性のリーダーに地域の農業界を引っ張ってもらえれば、地域が活性化し、男女共同参画の推進にもつながると考えています。このような取組で女性にとって魅力ある職業としての『農業』を実現したいと思います」(漆間さん)。

「女性が変える未来の農業推進事業」

●女性農業地域リーダー育成支援
女性農業者を対象に、農業・農村のコミュニティをまとめるリーダーシップ能力の向上などを内容とする実践型研修を実施。
●女性の活躍推進に取り組む農業経営体への支援農業経営体などを対象に、人材育成プログラム、ワークライフバランス制度、職場・労働環境の改善を内容としたセミナーなどを実施。

【聞いた人】
農林水産省 経営局就農・女性課 女性活躍推進室 課長補佐
漆間利明さん


インタビューまとめ:大根田康介

AGRI JOURNAL vol.08(2018年夏号)より転載

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