鈴木農相 6月12日記者会見「包装資材、食品トレー、業務用ラップなど47項目で供給に問題なし」

鈴木農林水産大臣は6月12日の記者会見で、中東情勢の影響が懸念される農業や食品関連の資材について、調査している57項目のうち、合わせて47項目に全体として供給に問題はないとの認識を示した。 

メイン画像:記者会見する鈴木農相(出典 農林水産省)

鈴木農水大臣
記者会見概要

大臣 水田政策の見直しに関する地方説明会についてです。令和9年度からの新たな水田政策につきましては、10日に持ち回りで開催をされました「米の安定供給等実現関係閣僚会議」におきまして、取りまとめをすることができました。

これを受けまして、新たな水田政策の基本的考え方・仕組みについて、現場の農業者の皆様や、関係団体の皆様に御説明をさせていただきますとともに、その御意見をしっかりと伺い、今後の詳細な制度設計の検討に向けて、活かしてまいりたいというふうに考えております。このため、今月の22日から来月の10日にかけまして、全国8ブロックで、説明会を実施をいたします。オンラインでの参加も可能ですので、皆様の御参加をお待ちをしております。詳細は、プレスリリースをさせていただきますので、後で御確認ください。 

―水田政策について、現場からの御意見を聞くということですが、具体的にどういった意見が出てくることを期待していますか。お考えをお聞かせください。

大臣 説明会では、今般の取りまとめに対する、現場の皆様の率直な御意見をお伺いをしたいというふうに考えております。その上で、今後、いただいた御意見も踏まえて、支援単価の在り方やまた要件など、制度設計の詳細について、検討を進めていきたいというふうに思います。

特に、生産性向上を趣旨といたします見直しになりますので、例えば、支援単価はもちろんそうですけれども、この傾き、生産性の、そういったことについても、皆さんの御意見を踏まえて、検討させていただきたいと考えております。 

―政府備蓄米の買入れについてお伺いしますけれども、今週、買入入札がありまして、全量落札というふうになったと思うのですけれども、これの受け止めと、この結果を踏まえた需給環境をどう見ているのか、まずお伺いしたいです。

大臣 令和8年産の政府備蓄米の買入入札ですけれども、買入予定数量20万7,521トンに対しまして、今回の第4回目の入札をもって全量落札となり、終了したとの報告を受けております。

入札の結果につきましては、個々の入札参加者が、現下の需給動向等を踏まえまして、応札が行われた結果と、冷静に受け止めております。また、需給バランスにつきましては、令和8年4月末の民間在庫量が249万トンと、4月末としては高い在庫水準となっておりますので、需給は昨年と比べ緩和をしているものというふうに認識をしております。 

―中東情勢関連で伺います。農水省として、影響を調査されている57項目について、コメ袋や農業用マルチシートなどについては、当面の確保目途と大臣が会見で発表されてから、約1か月程度が経過しました。当面について、具体的な時期は明示されていませんでしたが、確保の目途に変わりがないか、現状の見通しについて教えてください。

大臣 農業用マルチフィルムなど、資材や食品容器包装57項目につきまして、原料供給、製造、流通、利用など、サプライチェーンの各段階の動向の聞き取りに取り組んできております。5月22日の会見で、このうち、コメ袋や農業ハウス用ビニールなど30項目について、全体として、供給に問題はないことを確認しているということを報告させていただきました。その後も、必要に応じて、事業者の方から追加的な聞き取りを行っていますが、現状においても、全体として、供給に問題が発生したという相談は来ておりませんし、確認ができておりません。

農林水産省としては、引き続き、調査を行いまして、農林水産業・食品産業関連資材のサプライチェーンの動向を具体的に把握し、問題の解決を図り、食料の安定供給につなげてまいります。

特に、個々の園芸農家の皆さん、そしてこれまでも、パン・お菓子の事業者の皆さん、一番川下の皆さんにもお話を伺いつつありますけれども、そこで一部、やはりすぐに、本来欲しいものが入らないというお話もあったところでありますので、それは一件一件、今、丁寧に解決をしているところであります。ですので、残りの後27項目、これについても、今、聞き取りを進めておりまして、このうち、17項目では、業界シェアで過半以上に相当する事業者などから聞き取りを行い、全体として、供給に問題がないことは確認ができております。 

―念のため確認なのですけれども、合計で47項目、確認が取れたということでしょうか。

大臣 合計で47項目ということになります。その残りの10項目も、調査は徐々に行っているのですけれども、小規模な事業者が結構多いものがありまして、シェアの過半の把握までまだ至っていないものもありますので、しっかりこの調査を、丁寧に正確にやらせていただきたいというふうに思います。 

―可能であれば、具体的な品目、いくつか例示で構わないので、新しく確認できたものが分かれば、伺えるとありがたいのですが。

大臣いくつか申し上げますと、例えばですけれども、農業用では育苗トレー、そして農薬、また、農業用の流通でいうとカット野菜用の包装資材や、エチレン、そして、林業ではくん蒸シート、接着剤、きのこの包装資材、また、水産業では漁網やロープ、食品産業では食品分析関係資材、これ、ヘリウムということになります。そして、食品の流通という意味でいうと食品トレー、業務用ラップ、納豆(正しくは豆腐)の容器、味噌の容器、調味料の容器、そしてアルミ箔、冷凍食品袋、こんな感じです。

DATA

鈴木農水大臣 記者会見概要
鈴木農水大臣記者会見 動画


取材・文:アグリジャーナル編集部

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