知らないと損! 青年等就農計画制度、利用してる?
2016/12/15
新規参入のリスクを軽減
プロ農家としての飛躍を期待
どんな産業でも新規参入にはリスクがあります。したがって、産業政策として無利子融資制度は広く講じられています。農業の場合は、天候に左右される等、他産業に比べてよりリスクが高いこともあり、無利子融資だけでなく、前回本欄で御説明した「青年就農給付金」(研修中及び経営開始初期に給付金を支給する制度)という独自の取組を行っているのです。
新たに農業を始める方々は大きく3つパターンがあり、①実家の農業を継ぐ後継者(新規自営農業者)、②農業法人等に就職する形でサラリーマン的に農業を始める方(新規雇用就農者)、③全く農業に縁の無い世界から独立起業する形でチャレンジする方(新規参入者)、です。
新規参入者は特に、それまでやっていた仕事を辞めて農業を始める方々が中心です。本気で農業経営をする方々には、青年等就農計画を作り市町村から認定新規就農者と認められ、青年就農給付金(経営開始型)を受けながら農業に取組んでもらうことにより、独立初期の生活の不安を払拭しながら1日も早く「プロ農家」として自立してほしいと考えています。我々の調査では、青年就農給付金制度ができる前よりも後のほうが、新規参入者が増えており、一定の効果があると考えています。
農林水産省 経営局就農・女性課 就農促進グループ 経営専門職
佐久間 崇さん
※「AGRI JOURNAL」Vol.02より転載
Text:Kosuke Oneda