あのパタゴニアがワークウェアを日本展開! 高機能だけでなく未来を見据えた取り組みとは

近年、環境への配慮を、企業にとって負担ととらえるのではなく、強みとして持続的な成長へとつなげていく差別化戦略(CSV=Creating Shared Value)をする企業が増えている。そのCSVのファッション界の代表と言ってもいいのが、パタゴニアだ。

環境問題に向き合う企業を牽引

パタゴニアは米国発のアウトドア用品メーカーで日本にも支社を構えている。約60年前、クライミング用品メーカーとしてスタートしたパタゴニアは、ずっと環境配慮を自社の使命と位置付けてきた。

その製品においては耐久性に大きな価値を置く。何世代にもわたって使用可能な製品は、資源や素材の消耗を防ぎ、ひいては自然破壊に歯止めをかけられる。また、売上の1%を環境保護団体に寄付し、社員に環境保護活動に参加する機会を与えている。自らを「アクティビスト企業」だとし、「パタゴニアでは環境の保護と保全は、業務時間外で行うものではありません。それはビジネスを営む理由であり、日々の仕事なのです」と宣言しているのだ。

公平とプロダクトの幸福な出会い

パタゴニアから農作業に最適なワークウェアが発売されている。コート、シャツ、パンツ、オーバーオールなど豊富なアイテムが揃っていて、パタゴニアでウェア一式をコーディネートできる。

世界で最も丈夫な天然繊維のひとつである産業用ヘンプをコレクションの多くに使用し、強度と弾力性と耐久性を兼ね備えていながらも驚くほどしなやかで快適。ジャケットは腕の付け根のまちによって稼働域が広がったり、パンツは膝が二重生地になっているなどデザインにはワークウェアならではの細かな工夫が施されている。それでいてプライベートでも使えるスタイルとなっている。

多くのアイテムの製品がフェアトレード・サーティファイド(フェアトレード認証済み)だ。縫製労働者に対して賃金とは別に、パタゴニアは「プレミア価格」を支払っている。プレミア価格はフェアトレード認証団体が定めたもの。これによって縫製労働者は正当な対価を得ることができる。経済的・政治的に弱い立場の地域が搾取されることなく、世界全体が公平で持続可能な発展をとげるために必要な営みだ。



日本でも一般販売が開始

パタゴニアでは今年の8月より、農業などの一次産業を中心とした仕事のためのコレクション「WORKWEAR / ワークウェア」の日本展開をスタートした。

豊富なラインナップはウェブサイトで全てチェックできる。ベストだけでも何種類もあるので、ぜひあなたのお気に入りを見つけてほしい。

機能的に優れているだけに
止まらない

ワークウェアに期待されるものは何だろうか?おそらく伸縮性や収納力など作業のしやすさ、安全性、耐久性、快適性、などだろう。パタゴニアはそれらを満たすために最大限の努力をしている。さらに、その製品を着用することで、環境への配慮、持続可能な世界への貢献という企業理念を日々の仕事の中で共有することができるのだ。

DATA

パタゴニア

 


Text:平井達也

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