注目キーワード

道工具・資材

専門家に聞いた! シーン別「チェンソー選び」エンジン式編

チェンソーに何を求めるかは、農業生産者によって様々だ。豊富なラインナップから、より細かい要求に答えてくれる製品を求めるならば、エンジン式のチェンソーがおすすめ。ここでは、シーンに合わせたエンジンチェンソーを選ぶコツとおすすめ製品を専門家に伺った。

使用シーンで決まる!
知っておきたい3つのポイント

まずはチェンソー初心者に向けて、チェンソーの選び方の基礎知識を紹介しよう。すでに知っているという人は、次の「農家のシーンに合わせた選び方は? あなたにオススメのチェンソーはコレ!」から読めばOKだ。
 

■POINT01:「バッテリー式」と「エンジン式」

 

チェンソーの動力源には、バッテリー式とエンジン式がある。まずはその違いを見ていこう。

バッテリー式の特徴は、手軽であること。燃料の準備やエンジン始動が必要なく、メンテナンスも簡単。また、騒音が小さく、排出ガスが発生しないことも特徴だ。

対してエンジン式の特徴は、ラインナップが豊富であること。軽量モデルから高出力モデルまで、自身の望む重量とパワーを有するモデルを選ぶことができる。事前に燃料を用意し、給油を行うことで、継続して作業を行うことができるのも、エンジン式のメリットだ。

なお、本記事はエンジン式の製品編である。バッテリー式から選びたい場合は、後日公開の「バッテリー式編」記事を参照して欲しい。

 

■POINT02:パワーと重量


主に切るのは、どのような木なのか? 太い木と細い木、堅い木と柔らかい木。木と頻度によって、求められるパワー(排気量)は異なる。

ハイパワーなモデルを選べば、太い木や堅い木でもバンバン切ることができ、高効率に作業できる。しかしハイパワーモデルは排気量の大きいエンジンを搭載しているから、チェンソー全体の重量は重くなる。軽量モデルを選べば、取り回しは圧倒的に良くなるが、太い木や堅い木を切る頻度が高い人にとっては効率的ではない。

基本的には、パワーと重量は比例関係にあることは理解しておきたい。
 

■POINT03:ガイドバーの長さ


ガイドバーとは、ソーチェンが装着される板状パーツのこと。ガイドバーが長ければ太い木を切りやすいが、重量は重くなり、取り回しし難くなる。短ければ重量は軽く取り回ししやすいが、太い木を切るには技術を要す。

なお、切ることができる木の直径の目安は、ガイドバーの2倍弱である。そのためガイドバー長30 cm程度の軽量コンパクトなモデルであっても、一般的な農業生産者が切る木には充分に対応できる。
 

エンジンチェンソーの
操作は難しい?

バッテリーチェンソーに比べ、操作が難しそう……と思われがちなエンジンチェンソーだが、実は農業生産者を含めた一般ユーザーにも優しい製品が、ドイツ発のブランドSTIHLから多く登場している。

STIHLは、高性能かつ高品質なチェンソーが高く評価されている、エンジンチェンソーの世界シェアNo.1のブランドだ。エンジン始動が楽な「エルゴスタート」や完全電子制御の「M-Tronic」、ソーチェンの張り調整が簡単な「クイックチェンテンショナー」など、様々な機能を搭載するモデルも選ぶことができる。
 
今回は、農業生産者に多い利用シーン別で、STIHLのオススメのチェンソーを教えてもらった。
 

12>

関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. 働く現場に寄り添う、パタゴニアのワークウエアの魅力とは?
  2. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  3. 薄緑の葉色は「鉄欠乏」のサイン? 予防と対策は?
  4. 草刈のプロに聞いた! 農家のお悩み別「刈払機選び」のポイント
  5. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  6. 雑草のプロフェッショナルに聞く! 草をマルチにするメリットと留意点
  7. アゲトラ・コンプリートからDIYペイントまで! 軽トラカスタムがアツい
  8. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  9. 農業経営を変える、大反響のLEDライトの魅力とは?
  10. 全国の育苗施設で導入が急増中!苗箱並べ機「ベルノ」で腰を曲げずにスムーズな作業を...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.27|¥0
2023/4/14発行

お詫びと訂正