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生産者の取組み

美味しさだけでは売れない!? 差別化につながる「ブランド米戦略」とは

いま、全国で新しい品種のコメが次々と誕生している。消費者に選ばれるコメをつくるためには、「美味しさ」以外の部分で市場のニーズに合わせた強みを持つことが重要だ。差別化につながるブランド戦略とは?

日本で品種登録されている米は
800を超えている

一般社団法人日本穀物検定協会が毎年発表している平成29年度「米の食味コンテスト」では、「実力あるルーキー続々登場」と言ってもいいくらい、新しい品種のお米がランクインしています。現在、日本で品種登録されている数は839品種。もち米が70品種くらいで、日本酒用の酒米が100品種くらい、主食用(ごはん用)は270品種くらいあるそうですから(2016年3月 農林水産省調べ)、まさに、米の戦国時代といってもよいでしょう。



 

全国で”特A”が乱立!
日本穀物検定協会 2018年度米の
「食味ランキング」

毎年2月に発表される食味ランキング。複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと比較して概ね同等のものを「A’」、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」として5段階評価を行う。

<特A受賞品種(42銘柄)>
●コシヒカリ(福島・福井・新潟(上越など)12地区)
●ななつぼし(北海道)
●ゆめぴりか(北海道)
●青天の霹靂(青森県)
●ひとめぼれ(宮城・福島・大分県)
●つや姫(山形・宮城・島根県)
●あきたこまち(秋田県)
●とちぎの星 (栃木県)
●彩のきずな(埼玉県)
●はるみ(神奈川県)
●ハナエチゼン(富山県)
●みずかがみ(滋賀県)
●あきさかり(富山・福井県)
●きぬむすめ(兵庫・岡山・山口県)
●にこまる(高知県)
●夢つくし(福岡県)
●ヒノヒカリ(福岡・熊本・大分県)
●さがびより(佐賀県)
●夢しずく(佐賀県)
●あきほなみ(鹿児島県)
●森のくまさん(熊本県)
●あきほなみ(鹿児島県)

<特A受賞【参考品種】(4銘柄)>
●だて正夢(宮城県)〔初受賞〕
●いちほまれ(福井県)〔初受賞〕
●雪若丸(山形県)〔初受賞〕
●くまさんの輝き(熊本県)〔初受賞〕


新品種の米は、猛暑や台風などの自然災害に強いことや収穫量が多いことなど、味だけではなく栽培のしやすさや災害などに強いといった特徴も見逃せません。

たとえば、「ササニシキ」は寒さに弱く、「コシヒカリ」は丈が伸びやすく米が実ったときに倒れやすいというウィークポイントなどがありますが、寒さには強いという特徴もあります。

こうした米の特性を生かしながら交配を重ね、安定した生産ができる品種改良には10年ほどかかると言われていますから、現在ある多くの品種も簡単に誕生したものではありません。

しかし、消費者の側からすると、あまりにも品種が多くなってしまうことで、かえって選択しにくくなるということはないでしょうか。

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