注目キーワード

生産者の取組み

微生物の力を借りて良質な土壌づくりを! 注目農法ブランド「八百結び農法®」

土が良質であれば、作物は美味しく、栄養たっぷりに育つ。土中の微生物の数を増やすことで作物の質を高め、豊かな土づくりを目指す株式会社ユナイテッドスマイルズの農法ブランド「八百結び農法®」を紹介しよう。

「新しい土づくり」を目指す
八百結び農法®


株式会社ユナイテッドスマイルズは、2021年9月に新しい農法ブランド「八百結び農法®」を発表した。八百結び農法®とは、微生物の活性によって土を発酵させることで豊かな土壌を作り上げる農法だ。もともと土壌1gあたり約2.2億個の微生物が計測されていた富山県の水田が、八百結び農法®を取り入れたところ、5ヶ月で土壌1gあたり微生物約7.9億個と、4倍近くの増加を計測したというデータもある。良好な水田の微生物量の基準値が6.0億個であることを考えると、八百結び農法®は素晴らしい結果をもたらしたと言える。

八百結び農法®は全国各地に広まっており、リンゴ、メロン、トマト、茶、米など、幅広い農園に取り入れられており、八百結び農法®による作物の味を絶賛する食のプロも多い。


農法の中心となる“堆肥”と“培養水”
商品化に期待

実証実験農家で使用された「八百結びの堆肥®」は、家畜糞尿を独自の天然バイオスティミュラントで発酵活性させたもので、試作品では1gあたり30億個もの微生物が測定されている。なお、家畜糞尿を使用しているといっても、製造過程で微生物により分解されるため特有の臭いもなくなるのも嬉しい特徴のひとつだ。八百結び農法®の中心であるこの堆肥は、現在商品化に向けて開発中となっている。

さらに、通常の薬剤散布の要領で葉面散布することができ、より手軽に効果的な資材が堆肥由来の「八百結びの培養水®」だ。継続的に使用できるので、マルチを張ったあとの圃場や果樹には非常に効果があるという。「八百結びの培養水®」の商品化については2022年5月現在発表されていないが、クラウドファンディングの返礼品の一部として提供する動きがある。

八百結びプロジェクトが
目指す未来


八百結び農法®は、「『おいしい』と『あんしん』のその先に『地球の未来』をちゃんと考える」をモットーに掲げ、全国の農家とよりよい土づくりを追求している。八百結びプロジェクトが推進する「新しい土づくり」には、さらなる注目が集まるだろう。
 

 


関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. アゲトラ・コンプリートからDIYペイントまで! 軽トラカスタムがアツい
  2. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  3. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  4. 不耕起栽培の大事なポイントは? パタゴニアのワークウェアが寄り添う、小さな農園の取り組み...
  5. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  6. 成功する農業! 有機肥料と化成肥料の基本とやり方を徹底解説
  7. 【農業weekレポート】畜産業界の最先端技術が集結!効率化や省力化に役立つ製品を紹介...
  8. 【知って得する】若手農家必見! 農家が知るべき3つの「生産性」とは?
  9. 〈基礎知識〉コスト抑制ポイントはここ! いちご栽培に使うビニールハウスの入手方法...
  10. スマホで豚の体重や枝肉測定をする時代へ! 畜産コンサルのコーンテックの挑戦に迫る...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.25|¥0
2022/10/6発行

お詫びと訂正