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生産者の取組み

12の葡萄農家が“まるごと”ワインに!富士河口湖町に初めてのワイナリーが開業

ワイン王国と言われる山梨県。葡萄栽培者、地域・農地を守る取り組み、販売者そして造り手チーム、数々の縁や想いが繋がってかたちになった、かつてないワイナリーが富士河口湖町に開業する。

ワイン王国の山梨県
新たな農業に期待しワイナリー開業

山梨県は日本ワインを広く周知する活動を続けている“ワイン王国”である。令和元年には日本ワイン発祥の地として山梨「ワイン県」を宣言した。

昨今、日本ワインブームが拡大を続ける中、これまで富士北麓地域において近隣にワイナリーのなかった富士河口湖町に初めてのワイナリー、「7c|seven cedars winery」が開業する。人のつながりや醸造家と葡萄農家の想い、風土の魅力をストレートに醸す、“小さなワイナリーならでは”の新たな取り組みを開始。

新しい仕組みによる価値の創出や人材の育成のみならず、遊休農地を葡萄栽培に活用するなど、富士河口湖町の「農業」に関する地域課題の解決の一端を担うことで、富士北嶺地域の「農業」に新たな風が吹くことが期待できる。



12人の農家の特徴を生かして
新たな取組みを実現

ワイン造りは、「風土の表現」「葡萄の表現」「栽培者・造り手の表現」を志すものである。そんな中で「7c|seven cedars winery」は特に葡萄栽培者に光を当てたワインづくりを目指す。葡萄栽培者、地域・農地を守る取り組み、販売者そして造り手チーム、数々の縁や想いが繋がってかたちになった、かつてないワイナリーである。

ひとりひとりの葡萄栽培者の特徴を活かし、農家を“まるごと”ワインにするというコンセプトの元、農家をよく知り、栽培者の葡萄を見続けてきた醸造チームで新しいワイナリーのかたちをつくっていく。

「7c|seven cedars winery」醸造チーム統括_鷹野ひろ子氏

「7c|seven cedars winery」は“12の農家”と醸造家の鷹野ひろ子氏との醸造チームで取り組む。それぞれ葡萄栽培者ごとに異なる葡萄の味わい・性質を十分に理解しているからこそ農家をまるごとワインにする新たな取り組みの実現が可能になる。

また、小さなワイナリーだからこそ、もう一歩踏み込み、深く観察し、事前に醸造チームが葡萄に対して多くの情報を持つことで、醸造家と葡萄栽培者との共創的な関わりが期待できる。

そんな“12の農家”とつくり出す、農家を“まるごと”ワインにする為の独自の取り組みは以下、3点だ。

【見る】葡萄をきちんと見る

・葡萄の状態を細かく見極めることを大切にしている。
・葡萄の個性をきちんと見ることから始まり、収穫前には成分分析も行いながら、適切な収穫時期を見極める。
・葡萄及び、葡萄栽培者にフォーカスした小仕込み(小タンク仕込み、小樽仕込み)でのワイン造りを行う。

【つかむ】葡萄の良さを引き立てて活かす、つかむ努力

・葡萄栽培の過程で、各圃場の栽培者と会話を重ね、時には醸造家自身が栽培の手伝いをしながら関係性を深めていく。
・「圃場の土質」「どういった気候・風土の立地か」「各栽培者の特徴は何か」を深く理解し、葡萄栽培者とともに品質向上を目指した取り組みを積極的に行う。
・どうしたら葡萄ごと、農家ごとの個性が活きるかを考え、深く知ることのできるよう「つかむ努力」を続ける。

【見出す】ふさわしい造り方を見出す

・醸造側の合理化を最小限に留め、葡萄栽培者ごとにワイン製法を微調整。
・その年、時々異なる「葡萄栽培者1人1人」の強みや個性を十分に表現する醸造を試みる。

「7c|seven cedars winery」で造る一番初めのワインは2023年の初頭(年明け)頃のリリースを目指して準備を進めている。

2022年12月頃からは農家さんの紹介・葡萄栽培者ストーリーの発信、来春以降は​「7c|seven cedars winery」で醸造されたワインを楽しみながらゆっくりとした時間を過ごすことのできる宿泊施設「7c villa」の開業やワイン関連のグッズやマリアージュ商品を扱う併設ショップの開業を計画しているという。

また、ワイナリーツアーを含む、現地での特別な体験を含め、料理人や「旅の駅 kawaguchiko base」とコラボした各種イベントの開催も予定しているとのことだ。



DATA

施設名:7c|seven cedars winery(セブンシダーズワイナリー)
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町河口513-5
※現在販売や見学の受け入れはなし

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