機械と育む農業生活 機械化は農業人をいかに救うのか
2016/06/23
広大なハウス内を見学環境管理の実際を知る
今回見せていただいたのは、荒井さんの農場出荷量の約50%を出荷する一番大きなハウス。設置された「アグリネット」の温度センサー(1ヶ所のみで1棟をカバー)のデータは、作業棟のハブユニットを通じて、PCやスマホにデータが送られる仕組み。
遮光カーテンや湿度調整などについては他社製の制御システムも併用しているそうだが、温度の異常を教えてくれる警報機能のほか、収穫のタイミングを図るために必要な積算温度のデータをグラフで確認できるなど、「アグリネット」の効果は非常に高いという。
また、現在、ネポン株式会社では、荒井さんが導入した当時にはなかった、オプションセンサー(湿度や風速、風向など)を自由に組み合わせことができるシステムもラインナップ、拡張性がさらに高まっているとのこと。
同行してくれたネポン株式会社の営業担当者の話に、荒井さんも目を輝かせていた。
ベッド(苗床)下部のスペースに、冬場は暖房のダクトを通し、通路(作業)スペースを確保しながら、暖房効果も高める仕組み。
排気内のCO2を再利用できる、ネポン株式会社の「ハウスカオンキ(ガス焚き)」も導入されていた。「収量アップに大きな効果があります」と荒井さん。
photo:Masahiro Ihara
※「EARTH JOURNAL」Vol.2 より転載