注目キーワード

最新技術

最新技術を生で見たい! 栃木でスマート農業研修会開催

スマホで簡単!
水管理・圃場水管理システム

続いて行われたのが「農業・食品産業技術総合研究機構」による実演。水田の給水バルブと落水口に自動で給水・排水が可能となる制御装置を設置。それに無線通信と携帯通信を行う基地局、モニタリングや水位設定を行うサーバソフトとで構成する、水管理システムの実演である。
制御装置至近に設置されたセンサが、あらかじめ指定しておいた水位と異なる状態であると検知すると、データは基地局を経由して作業者の情報端末(スマホ・タブレット・PC)に飛ばされる。データを確認した作業者は、給水バルブまたは落水口を遠隔操作して給排水を行うことができ、水位を保つことができる仕組みだ。

この水管理システムには極めて大きな可能性がある。データがサーバに蓄積されるからだ。実演者の農業・食品産業技術総合研究機構・若杉氏によると、将来的には、品種・気象データなどを設定・連携させることで、水管理を最適な状態で自動実行できるという。

実演では、実際にタブレット端末から指示を出して、給水を行った。指示から数分後、給水バルブが開き、確かに徐々に水が流れ込む様子が見られた。水管理は稲作労働の3割を占める。それから解放されるということで、これもまた農業従事者の関心が高かった。

マルチロボットシステムによる
耕うん作業

最後は「北海道大学」による、3台の無人トラクタの協調作業が行われた。無人トラクタは小型であるため、必要となる作業や圃場面積に応じて、台数を増減させることができる、というメリットがある。またトラクタが小型であることから、生育を阻害する要因となる土壌踏圧が少ないのもメリットだ。
本技術が該当するレベル3の自動化の実用化は2020年以降ということで、今回行われた他の実演と比較して若干先の技術ではあったが、3台の無人トラクタが協調する様は壮観そのもの。「他の作業ができるのは嬉しいよな!」という声が聞かれた。

最新技術も、
実際に目にすることで実感が湧く

主催した栃木県農政部によると、今回の研修会は定員250名であったが、なんと400名以上の参加者があったという。参加者は、農業従事者はもちろん、農業高校・大学校の生徒・教職員のほか、農協職員や地方自治体の関連部署職員、それにメーカー技術者など、多岐に渡るという。農業関係者の最新技術への関心は極めて高いのだ。

参加者からは「無人トラクターが作業できるなんて信じられなかったが、本当に使える技術なんだね」、「市販されたら購入したい!」という声が聞かれた。本研修会のような実演付きの研修会は多くないが、身近で開催される機会があれば、是非、参加することをおススメしたい。


text:REGGY KAWASHIMA

< 12

関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. いま人気なのはコレ! 押さえておきたい「売れ筋トマト品種」15選
  2. 草刈のプロに聞いた! 農家のお悩み別「刈払機選び」のポイント
  3. 成功する農業! 有機肥料と化成肥料の基本とやり方を徹底解説
  4. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  5. ドローンに免許制度が導入される! 航空法改正で農業ドローンはどうなる?...
  6. あのランボルギーニから最新モデル!? クールな「高機能トラクタ」5選
  7. 10年掛かる土壌改良が短期間で可能に! 天然腐植物質に含まれる「フルボ酸」の効果とは...
  8. アフターコロナで農業はどうなる? 人々の農業観に変化はあったのか
  9. アゲトラ・コンプリートからDIYペイントまで! 軽トラカスタムがアツい
  10. 農業に役立つアイテムを抽選でプレゼント! 応募受付は2021/6/30まで!

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.19|¥0
2021/4/15発行

お詫びと訂正