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「ワタミオーガニックランド」が2021年にオープン! 独自の6次産業モデルを再現

食材の生産から加工、外食事業まで手掛けるワタミ株式会社が、岩手県陸前高田市に有機・循環型社会をテーマにした農業テーマパーク「ワタミオーガニックランド」を建設することを発表した。開業は2021年3月を予定している。

ワタミグループ独自の
循環型6次産業モデルを具現化

ワタミオーガニックランドは、ワタミ株式会社が岩手県陸前高田市と連携して取り組む日本初のオーガニックテーマパークだ。

ワタミ株式会社は1984年から外食産業に携わり、2002年からは有機農業を開始。「ワタミファーム」として全国12カ所に圃場を持ち、有機農業や畜産・酪農事業も展開している。ワタミファームで生産された食材は「ワタミ手づくり厨房」で加工を行い、加工された食品はワタミグループの店舗や宅食サービスを通して消費者のもとに届けられている。

また、持続可能な循環型社会の構築を目指して、風力発電設備の開発・建設に運転管理を行うなど、再生可能エネルギー事業にも取り組み、ワタミ独自の循環型6次産業モデルを構築してきた。

ワタミ株式会社の代表取締役会長兼グループCEOの渡邉美樹氏は、東日本大震災が起こった2011年から、陸前高田市の参与としてイベントや経営塾を開催し、コールセンターを設置するなど同市の経済活性化に取り組んできた。

陸前高田市と連携して
地域経済の活性化を狙う

今回建設が発表されたワタミオーガニックランドは、この独自の循環型6次産業モデルを具現化する施設だ。

東日本大震災から10年の節目である2021年3月11日の開業を目指しており、開業から段階的に施設を拡充して、最終的には約23ヘクタールの広大な敷地を持つ施設になる予定だ。年間来場者数は35万人を見込んでおり、敷地内には農場、牧場、養鶏場、工房、ショップやレストラン、発電施設、宿泊施設の建設が予定されている。

また同施設では、来場者が実際に農業を体験できるとともに、ワタミグループの6次産業モデルの拠点として農産加工品を世界に発信することで、陸前高田市への注目を高めて地域活性化につなげる意向を示している。

DATA

ワタミ株式会社


Text:高橋みゆき

 



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