農業のスタイルを変える!? 最新システム&資材4選
2017/05/17
テントの太陽工業が農業参入
自然光で明るい農業用倉庫
農業とは無縁だったテントの太陽工業が、農業に参入。倉庫と言えば薄暗いイメージだが、この倉庫は採光性のある膜屋根が光を通し、昼間は照明のいらない明るさだ。
写真提供:太陽工業株式会社
自然光に近い状態で野菜の選別作業ができ、農家の効率アップに繋がる。しかも柱がない開放的な空間なのが、大きな特徴だ。現地での建設にかかる作業日数は約2ヶ月程度。建物の重さも通常の倉庫の半分以下と軽く、地震にも強い設計になっているという。
間口や奥行き、高さなども設定可能のため、倉庫としての活用だけでなく、物産館、道の駅、マルシェなどの用途にも自由自在な演出が可能だ。新しい農業スタイルを創造していくために、一役買ってくれそうなアイデアだ。
高級和紙繊維を農業に活用!
雨水を浄化し土を改良する布
アパレル分野から農業に参入した展示があった。白い布に覆われた土の中から野菜が育っているのである。
和紙繊維製多目的シート「キュアシート」は、100%和紙。これからますます求められる、地球環境にやさしく持続可能な農業を応援するために開発された商品だ。
和紙繊維の多孔質の構造がフィルターとなり、雨水を浄化し、微生物の快適な環境を作ることで、作物の成長、および栄養価の濃縮を促進。連作障害も避けられるというのだ。天然素材なので最後は土に還る。サステナブルなこの仕組みをPRすることで、農作物に付加価値も付くだろう。
さらに分析を重ね商品化をめざしており、今後どう展開されるのか興味津々な商品であった。
Text:Mariko Yukawa