フェアな取引をもっと手軽に! インターネット上の卸売市場『ラクーザ』の正式版アプリがリリース!
2019/09/02
取引をもっとフェアに、もっと楽しく。生産者が販売まで楽しめ簡単に操作ができるインターネット上の卸売市場アプリ「ラクーザ」がパワーアップ。さらに使いやすくなって正式版が登場!
マイファームから卸売市場アプリ
『ラクーザ』正式版がリリース!
8月7日(水)、都内にて株式会社マイファームが開発したインターネット上の卸売市場アプリ『ラクーザ』の正式版リリースイベントが開催された。
代表の西辻一真(にしつじかずま)氏は「農業を食べるためだけでなく楽しんでもらいたい。生産者のみなさんが見合った値付けをして、それらが競られて取引される。スーパーさんや飲食店さんも少し安く仕入れられるし、信頼できる生産者さんと取引ができる。両者が楽しく簡単に売買できる場所を目指したい」とラクーザに込める想いを述べた。
ラクーザとは?
スマートフォンアプリ専用のサービスで、生産者とスーパーや飲食店が青果や肉などを取引できるインターネット上の卸売市場である。
農家側と小売側がアプリを通して行うことで農家側の「市場価格が決まっていて利益が上がらない」「少しの傷物も廃棄しなければならない」といった悩みと小売側の「顔の見える農家と取引したい」「不揃いでもいいから安く仕入れたい」といった悩みを解消することができる仕組みだ。また、市場では手に入らない珍しい商品や流通しにくい商品が手に入る可能性もあり購入者側のメリットも大きい。
特徴としては、生産者が競合して生産物を適正価格で提供できる「セリ取引」、気になった商品のサンプルを取り寄せ品質確認ができる、色々な商品を落札しても請求処理が一枚で完結できるということが挙げられる。
2019年3月にβ版をリリースし、8月8日現在で約600人の生産者と約200人のバイヤー・飲食店が登録している。
2020年には4000人の登録を見込んでいるといい、今後農家の卸先の選択肢として、JAや直販、ECサイト、オンラインマルシェと並び存在感を強めていきそうだ。
正式版新機能の紹介
●チャット機能
生産者と個別に連絡を取ることで生産者の顔が見える仕入れが可能に。
さらに、要望や赤電の対応が簡単にできる。
●配送先が複数選択可能
複数店舗をまとめるバイヤーにも使いやすく、複数の配送先にロットを分けて
配送指定ができる。
●出荷量と金額感がひと目で分かる
生産者側で新規商品登録の際にロットと金額感を入力することで、商品一覧に商品が掲載された際にその商品の出荷可能な量と金額感が表示されるようになった。
自産自消のできる
社会を目指して
マイファームは「自産自消」をキーワードに農業に触れる機会を提供し就農人口の増加に努めている。体験農園事業をはじめ、農業ビジネススクール「アグリイノベーション大学校」などの学校事業にも取り組んでおり農業の楽しさを一般層に向けて広く発信している。
スマートフォンアプリ『ラクーザ』の登場は農業をより現代的で身近な存在にするきっかけを作り、自産自消の実現に一歩近づいたと言えるだろう。