注目キーワード

政策・マーケット

なるほど! 施設園芸で効率よく儲ける方法

市場への安定供給、農家の所得向上、雇用の創出。こうした課題解決に重要な役割を果たすのがハウスなどで野菜などを栽培する施設園芸。「次世代型」の施策を掲げる農林水産省の担当者に、今後のビジョンを語ってもらいました。

日本の農業産出額の約4割を占めるのは、野菜・果樹・花きといった園芸作物です。消費面から見ても、年間を通して野菜などを安定供給するために、施設園芸の果たす役割はたいへん重要です。

露地野菜や果樹、稲作と比べ、施設野菜は単位面積当たりの所得は多いですが労働時間が長く、「儲かるけれど手間がかかる」のが実態です。また、日本の農業全体の傾向と同様に、施設園芸の面積も農家の数も減少傾向にあり、このままでは野菜などの安定供給に支障が出かねないと、農水省としては危機感を覚えています。

施設園芸の労働生産性が低い原因のひとつが、施設の装備が脆弱なことです。施設内の温度や湿度はもちろん、日射量や炭酸ガスなどをICTでコントロールできる複合環境制御装置を備えることで、大幅な生産性アップが見込めますが、現状では、そうした装置を備えた施設は全体のわずか1.4%しかありません。

そこで農水省では、野菜などの周年安定供給に貢献し、生産者の所得向上や地域の雇用創出をめざして、新たに「次世代施設園芸」の取り組みを進めています。

123>

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】日本農業のこれからを考える『第3回次世代農業セミナー』を開催!...
  2. 肥料価格高騰のなか、地域資源循環に高評価! 牛ふん・汚泥・食品残渣などを混合した完熟堆肥を活用...
  3. 喜界町で実践する新しい排水対策。目詰まりしにくい暗渠排水材「ドレインベルト」に迫る...
  4. ハウスの高温対策に! 炭酸カルシウムのパイオニア企業が生み出した遮光資材...
  5. 業界初!60度の急斜面でも草刈り可能な草刈機「ベローン」で安心・安全&ラクな作業へ...
  6. 【家庭菜園】きゅうり栽培で大事なポイントとは?ベストな肥料や正しい栽培方法を徹底解説!...
  7. 水田除草もスマート化! これから活躍が期待できる除草ロボット3選
  8. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  9. 「隅刈り」まで自動化!ヤンマーが新型オートコンバイン3機種を発売
  10. 夏の農作業に必須! 日差しから身を守る帽子6選

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.36|¥0
2025/07/01発行

お詫びと訂正