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ヒサルラー作業機の導入効果は? ラバータイプディスクハロー、ディープチゼルの購入者に聞いた

三菱農業機械が販売しているヒサルラー作業機が、国内累計販売1000台を達成した。ここでは、北海道・宮城・宮崎のパワーユーザーが語る「ヒサルラー作業機のメリット」を紹介しよう。

ヒサルラー作業機が
国内累計販売台数1000台を達成

三菱農業機械が販売しているヒサルラー製作業機が大規模生産者に支持され、販売台数が右肩上がりに伸びている。2019年に発売された『ディープチゼル』は、「粗起し」と「心土粉砕」を7~9km/hの高速で同時にこなす。翌年に発売された『ラバータイプディスクハロー』は、「浅耕」「播種床の準備」の他「除草」「肥料・堆肥の混和」「表層土の破砕」「作物残渣・緑肥のすき込み」を高速でこなす。ヒサルラー製品は発売開始からわずか4年で、国内累計販売台数1000台を達成した。


2023年10月8日、ヒサルラーの累計販売台数1000台達成を祝い記念セレモニーを開催。三菱農機販売の代表取締役社長、吉田康二さんが、記念品と副賞の旅行券を手渡した。1000台目のユーザーとなった野曽原さんは、「私の前に購入した999人のユーザーの方々のことを思うとご辞退すべきかと迷いましたが……妻が喜びますから大切に使わせていただきます」と喜びのコメントを寄せた。

大型トラクター対応作業機としては異例の大ヒット製品となり注目を集めているヒサルラー製品。SNSやYouTubeをご覧になる農業従事者の方であれば1度はその名を耳にしたことがあるのではないだろうか? その人気の秘密を探るため、ちょうど記念すべき1000台目を購入したユーザーへの記念式典に合わせて北海道に向かった。

ディープチゼル


「粗起し」と「心土粉砕」を7~9km/hの高速で同時にこなす。チゼルが持ち上げた土塊を後部に設置されたスパイクローラーが細かく砕き、残渣物等をしっかりとすき込み鎮圧、作業跡をきれいに均平に仕上げてくれる。

ラバータイプディスクハロー

「浅耕」「播種床の準備」の他、「除草」「肥料・堆肥の混和」「表層土の破砕」「作物残渣・緑肥のすき込み」を7~15km/hの高速でこなす。ディスクハロー国内販売台数の4割を占める国内人気No.1製品。従来ロータリー比で作業効率は約3倍、燃費は約6割減を誇り、圧倒的な高効率と低コスト作業を実現する。
 

 


『ラバータイプディスクハロー』で
効率化を実感し、
『ディープチゼル』を追加購入

北海道河東郡士幌町 野曽原隆さん

国内累計販売台数1000台目のヒサルラー製品を購入したのは、帯広市の北にある士幌町の野曽原隆さんだ。『ラバータイプディスクハロー』を昨年9月に購入して活用しているが、今回『ディープチゼル』を追加で購入したのだという。

北海道河東郡士幌町 野曽原隆さん

野曽原さんの圃場は37ha。有名スナック菓子の原料となる馬鈴薯(9ha)のほか、小麦(8ha)、てんさい(5ha)、スイートコーン(6ha)など6品目を奥様と2人で生産している。北海道ではこのくらいの面積を夫婦でこなすのは普通のことだと野曽原さんは語るが、それを可能にするためのチャレンジは欠かさない。効率化できる新しい機械には、これまで惜しみなく投資してきた。ヒサルラー製品はその象徴である。

「最初に購入した『ラバータイプディスクハロー』は、栽培しているすべての作物で収穫後に二度掛けしています。これで残渣を手早く確実にすき込みます。次が今回購入した『ディープチゼル』の出番。粗起こしと深土粉砕、そして均平化を同時作業で行います。ヒサルラーの前は他社製品のディスクハローを使っていたのですが、軽くてモロくて……買い換えました(苦笑)。ヒサルラーの『ラバータイプディスクハロー』は2列ある花形大径ディスクの取り付け角度が絶妙で、高速作業でもしっかりと残渣をすき込みしてくれます。ディスク自体の耐久性も非常に高いので安心なんです。作業速度と燃費の良さだけでなく、精度の高さが気に入った要因です」。

『ラバータイプディスクハロー』を愛用していた野曽原さんだが、昨年『ディープチゼル』の実演機を使ったところ、その作業速度と燃費の良さ、それに作業精度の高さに惚れ込んでしまった、というわけだ。

「実を言うと、うちはほとんど妻がトラクターに乗って作業しているんですよ。機械に乗る方が身体は楽ですからね、私は後方支援作業に専念しています。妻が少しでも楽になるならばと、良い機械や作業機があれば『買っちゃえ!』となるんです(笑)」。
 

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