注目キーワード

道工具・資材

話題のパワーアシストスーツが販売開始

ロボット大賞の優秀賞を受賞した話題のパワーアシストスーツが2017年に販売開始することが決定!農家の身体的負担を大幅に軽減する商品に期待が集まっている。

和歌山大学と同大学発ベンチャーのパワーアシストインターナショナル株式会社が開発している農業用アシストスーツが、2017年に商品化される。

現在、日本の農業は深刻な高齢化問題を抱えている。さらに、農作業は過酷な肉体労働を要する。20kg、30kgもする重い荷物の荷上げ・荷下げ、長時間の中腰・前傾姿勢での作業に加えて、和歌山県のみかん農家では急傾斜地の歩行も求められる。こうした過酷な農作業の身体的負担を軽減するため、平成22年度より農林水産省の研究プロジェクトとして、和歌山大学にて開発されたのが、農業用パワーアシストスーツだ。

はじめは、和歌山県の有田ミカン農家にて実証試験がスタートされた。その後、和歌山県以外の5県にて、キャベツ農家やシイタケ農家など、より多様な農家の協力を得て実証試験を継続した。実際に使用した農家からヒアリングをし、製品にフィードバックを加えてきた結果、荷物の荷上げ・荷下げのアシスト機能、中腰・前傾姿勢を楽に行える姿勢サポート機能、急傾斜地で特に助かる歩行補助機能、という3機能を装備した製品が完成した。

本製品は現在、2017年の市販化に向けて準備中である。予価は約100万円、初回は限定100台を製造する予定だ。レンタルやリースでの販売も検討しているという。

「和歌山のみかん農家を助けたい」という想いに端を発した本製品だが、製品化されれば、より幅広い農家を力強くサポートしてくれることだろう。


和歌山大学 公式サイト


Text:Reggy Kawashima

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 農機バイヤーに聞いた! 時短ニーズが広がる除草作業を支える、注目の草刈り製品とは?...
  2. バイオスティミュラントの最新動向と基礎知識を学べる!協議会がセミナー開催...
  3. 【刈払機試用レポート】軽い・静か・疲れない! 使った瞬間に違いがわかるやまびこ・ECHO「BSR510」...
  4. 水稲(お米)の病気「いもち病」とは?注意すべき病気と害虫を解説!
  5. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  6. 【検証レポート】本当に石の飛散が少ないのか? 噂のバッテリー式「T字型バリカン」草刈機を体験!...
  7. 【農研機構の注目品種 コメ編】温暖化に対抗!「にじのきらめき」「恋の予感」等、高温耐性品種の普及へ...
  8. イチゴの「生産~出荷」を省力化! 的確な収量予想を可能にした先端テクノロジー...
  9. 【九州農業WEEKリポート②】コナジラミをLEDで誘引してノックアウト
  10. オーレックから待望の小型ラジコン草刈機が発売! 斜面に強い設計で走破性バツグン...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.36|¥0
2025/07/01発行

お詫びと訂正