注目キーワード

生産者の取り組み

熱気に包まれた「全国青年農業者会議」の2日間。全国の若手農家が集結

活動発表会で発表された
模範となる取り組み

休憩後、「園芸・特産作物部門」「畜産部門」「土地利用型作物部門」「地域活動部門」の4つの部門に分かれ、代表農業青年クラブによる活動発表会が行われた。それぞれの部門では、3~6つの発表が行われ、優秀クラブには後日「農林水産大臣賞」「農林水産省経営局長賞」「全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞」のうちいずれかの賞が授与された。今回は「地域活動部門」についてレポートする。



<農林大臣賞>北海道 山本翔さん
『七飯のねぎのブランド化をさせたい件~カルソッツ祭り IN 道の駅を添えて~』
七飯町4Hクラブでは、昨年3月に七飯町に道の駅がオープンしたのをきっかけに、長ネギのPRを計画。およそ6年前から地域で開催されており、注目を集めている焼きネギ祭り「七飯町カルソッツ祭り」を道の駅で実施することを町役場にもちかけ、昨年秋に実施にいたっている。

道の駅での「七飯町カルソッツ祭り」にあたり、ネギのブランド化と6次産業化に取り組んだ。ネギのパッケージのデザインやネーミングに工夫を施すとともに、調理学校と協力し、ネギを使ったタレを開発した。結果、「七飯町カルソッツ祭り」には例年より多くの来場者があったうえ、テスト的に販売を行ったタレはオープン後1時間半ほどで完売。

審査員の一人である全国青年農業者育成研究会会長の鶴巻雅幸さんは、「『グループで、消費者や地域を巻き込んだ取り組みをしているか』『農村生活の改善、農村の活性化にいかに貢献しているか』という点が、評価のポイントとなりました。北海道の『七飯町4Hクラブ』はクラブ員全員で、消費者も巻き込みながらネギのブランド化に取り組んでおり、ほかのクラブにもぜひ参考にしていただきたいと思います」と評した。



<農林水産省経営局長賞>和歌山県 井上信太郎さん
『農村の新たな担い手と産地のファンづくり~農村ワーキングホリデーの可能性~』

井上さんは、大学生を対象としたワーキングホリデーの企画・実施について発表。農業の現場を経験できるだけでなく、地域の人々と交流できるワーキングホリデーは口コミで評判となり、参加人数は年々増加。地域活性化への寄与が評価されている。


農村ワーキングホリデーの拠点となる、「コミュニティハウス紀家わくわく」HPトップページ

<全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞>長崎県 平野秀敏さん
『長崎県産アボカドを作りたい~みかん農家の挑戦~』

長崎県の平野さんは、地域の農業の発展などを意識し、新たな特産品とすべくアボカドの栽培に取り組んだ。発表では、決して容易ではないアボカドの栽培に成功するまでの経緯を、エピソードを交えて紹介した。アボカドに関する市場調査を行ったり、地域の農業祭で自作のアボカドを提供し、アンケートを行ったりと、栽培面以外での工夫も行っている。

このほかにも、アイディアに富んだ取り組みが多く見受けられ、活動発表会は充実した内容となった。27日に開催された先進農業技術のプレゼンテーション大会「先進技術アワード農業2.0」の様子については、別記事にてご紹介する。

その他、受賞者と発表テーマは、以下のとおり。

園芸・特産作物部門

・農林水産大臣賞:『ハウスみかん産地をUENOステージへ~ハウス内環境の改善による収益性の増加~』(佐賀県 上野勉さん)
・農林水産省経営局長賞:『潰してこい!~にらのネギコガ防除プロジェクト~』(北海道 大嶋徹さん)
・全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:『白紋羽病温水点滴処理の運用技術の確立及び施用効果の検討』(栃木県・監物瑛さん)

畜産部門

・農林水産大臣賞:『活躍する初産牛は子牛から』(発表者:北海道 山下陽子さん)
・農林水産省経営局長賞:『酪農が日本で100年後も続いていくためのclover farmの取り組み』(富山県 青沼光さん)
・全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:『記録からはじめる和牛雌牛の繁殖改善』(茨城県 高嶋英二さん)

土地利用型作物部門

・農林水産大臣賞:『茶の更なる省力化に向けた機械開発~摘採機の機能を応用した茶園上の異物除去~』(宮崎県 瀬戸山貴行さん)
・農林水産省経営局長賞:『初夏どりねぎの前進化について』(鳥取県 河岡誠さん)
・全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:『水稲栽培における「高密度苗」の「条抜き移植」による省力化及びコスト削減の検討』(石川県 池野翔吾さん)

地域活動部門

・農林水産大臣賞:『七飯のねぎのブランド化をさせたい件~カルソッツ祭り IN 道の駅を添えて~』(北海道 山本翔さん)
・農林水産省経営局長賞:『農村の新たな担い手と産地のファンづくり~農村ワーキングホリデーの可能性~』(和歌山県 井上 信太郎さん)
・全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞:『長崎県産アボカドを作りたい~みかん農家の挑戦~』(長崎県 平野秀敏さん)



DATA

全国農業青年クラブ連絡協議会(4Hクラブ)


Photo&Text:Yoshiko Ogata

< 12

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 【動き出したスマート農業技術活用促進法】生産方式革新実施計画を11件認定...
  2. 注目される『バイオ炭の農地施用』。温暖化対策に加え、Jクレジット活用で収入アップにも期待!...
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. あのランボルギーニから最新モデル!? クールな「高機能トラクタ」5選
  5. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!
  6. その「二価鉄」効いてる? 専門家に聞いた、「鉄欠乏」に効くバイオスティミュラント資材とは...
  7. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...
  8. 玉ねぎ栽培におすすめな肥料とは?育て方に最適な追肥の時期や方法を紹介!...
  9. 【イチゴ編】症状別で見る! 生理障害・病害虫の原因と予防の基礎知識
  10. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.34|¥0
2025/01/21発行

お詫びと訂正