注目キーワード

生産者の取り組み

抽出済みコーヒーかすでキノコを栽培!? 新発想のサーキュラーエコノミー

幅広い海外のイノベーションをチェック! カフェから発生したコーヒーの「かす」がキノコの培地に! 地元の飲食店から企業、消費者らを巻き込んだ循環型経済の成功事例を見てみよう。

世界有数のコーヒー消費国であるデンマークの企業、ビヨンドコーヒーは使用済みのオーガニックコーヒーを培地に再利用し、高品質なヒラタケを栽培している。地元コペンハーゲンのカフェやオフィス、大学などから抽出済みのコーヒーかすを回収し、菌糸体と混ぜて、1ヶ月かけて栽培。コーヒーは抽出の過程で殺菌され、抽出後も栄養成分の99.8%が残留しているため培地に適しており、複数回にわたってヒラタケを栽培できる。

収穫されたヒラタケは地元のレストランに食材として供給されているほか、店舗やオンラインショップで消費者にも販売している。地元の飲食店、企業、消費者らを巻き込んだ循環型経済の成功事例としても注目されている。

©BeyondCoffee ApS.

DATA

ビヨンドコーヒー


文:松岡由希子

AGRI JOURNAL vol.18(2021年冬号)より転載

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】日本農業のこれからを考える『第3回次世代農業セミナー』を開催!...
  2. 肥料価格高騰のなか、地域資源循環に高評価! 牛ふん・汚泥・食品残渣などを混合した完熟堆肥を活用...
  3. 喜界町で実践する新しい排水対策。目詰まりしにくい暗渠排水材「ドレインベルト」に迫る...
  4. ハウスの高温対策に! 炭酸カルシウムのパイオニア企業が生み出した遮光資材...
  5. 水田除草もスマート化! これから活躍が期待できる除草ロボット3選
  6. 【家庭菜園】きゅうり栽培で大事なポイントとは?ベストな肥料や正しい栽培方法を徹底解説!...
  7. 業界初!60度の急斜面でも草刈り可能な草刈機「ベローン」で安心・安全&ラクな作業へ...
  8. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  9. 高温障害・乾燥から作物を守るには? 土壌の保水力・保肥力を向上する完全生分解性保水剤に注目...
  10. 【アプリ製品モニター募集】取材・撮影にご協力いただける生産者さまを募集します!...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.36|¥0
2025/07/01発行

お詫びと訂正