ロボットの群れが自動で条播き!? 最新システムとは
2018/04/13
農業機械の分野で初めて、複数の小型ロボットを応用するシステム「MARS」。軽量で昼夜も問わず稼働することができるというロボットを紹介しよう。
ロボットの群れが条播きする
トウモロコシ用自動システム
アメリカの「MARS」は、小型ロボットの群れによってトウモロコシの条播きを自動化するシステム。アリやハチなどの社会性昆虫の性質を模倣し、複数のロボットが協調してタスクを遂行する“スワームロボットシステム”を採用しているのが特徴だ。
この自律操舵型ロボットを6台から12台集めることで1時間あたり1ヘクタールの畑をカバーできる。また、このロボットは、50キロほどの軽量ゆえ、踏圧による土壌圧縮を軽減でき、騒音レベルが低いため、人家と隣接した畑でも昼夜を問わず稼働させることができるのも利点だ。複数の小型ロボットによる恊働モデルを農業機械の分野に応用した、初めての試みとして注目されている。
text>>Yukiko Matsuoka
『AGRI JOURNAL』vol.7より転載