効率的な生産管理を! 農業クラウドまとめ
2016/12/20
さまざまな種類のサービスが登場している農業クラウド。今回は、効率的に計測して管理するための生産管理サービスを4つ紹介しよう。
農業機械で計測する
「スマートアシスト」はヤンマーの農業機械の位置情報や稼働状況を見える化するサービスだ。その「アドバンスコース」には作業履歴が自動で記録される機能があり、たとえば圃場ごとの収穫量もマップやグラフで見える化できるという。別途手入力で情報を補うことも可能だ。作業面積が大きくなっても自動記録があれば管理が楽になるだろう。
金額:トラクター 10年間無料
田植え機・コンバイン 7年間無料
無料期間後は年間20,000円(税別)通信費含む
2017年1月~
空で計測する
「DJ アグリサービスプラットフォーム」はドローンの画像センシングで生育状況を見える化するサービスだ。収穫適期と収量などの判断と予測に役立てることができる。この情報は生産者だけでなく、農協や商社などにとっても有用だ。トレーニングされたオペレータが圃場でセンシングを行い、ドローンを購入することなく必要な時にだけサービスを利用できる。
金額:圃場面積・回数・機材のみ貸し出し(自主航行)もしくは「DJキャランバン隊派遣」の選択にあわせ、個別で見積もり
圃場で計測する
「PaddyWatch」は田んぼの見回りを代行してくれる、水田管理サービスだ。水田にセンサーを設置すると、水位・水温・温度・湿度などのデータをスマホで受け取ることができる。高温障害を知らせたり、温度積算で収穫時期予測も可能だという。水田圃場の大区画化を目指す農家は、見回りの省力化が期待できそうだ。
金額:月額8,280円(税別)
牛を計測する
「Farmnote Color」は牛の首に情報端末を取り付け、行動データを管理するサービスだ。活動量・反芻時間・休憩時間を計算し、繁殖で重要な発情・疾病兆候など注意すべき牛を自動的に選別して通知してくれる。手動で飼育日誌をつける牛群管理システム「Farmnote」に「Farmnote Color」を連携させると、飼養データと活動データを組み合わせてより精度の高い異常検知が可能だという。
金額:センサーデバイス「Farmnote Color」 定価 25,600円(税抜)
:取り付けベルト・重りセット 定価 4,200円(税抜)
:ゲートウェイ「Farmnote Air Gateway」 定価 249,800円(税抜、通信費は含まない)
:クラウド利用料 月額 100円 / 1頭(税抜)
Text:Shigemichi Itamura