簡素な植物工場システムに見えるが、実は…?
2016/12/16
これから植物工場を始めたい人は注目!千葉大学とNPO植物工場研究会の出展ブースをレポート。
12月14日~16日、東京ビッグサイトで開催された農業専門展示会「アグロ・イノベーション2016」会場にて、千葉大学とNPO植物工場研究会が展示していたのは、一見、簡素な植物栽培システム。植物工場に詳しい人から見ると、「展示会で出す特別なモノなの?」と思われるかもしれない。
実はこれ、「植物工場に関して全く知識のない人がキットを使わずに、たった1日で組み上げた栽培システム」だと聞いたら、逆に驚かれる人は多いのではないだろうか。
それを可能にしたのが、同学・NPOが開催している6日間(3日間を2回)のセミナー「人工光型栽培実践者研修」だ。キットを使わず、スクラッチで栽培システムを組み立てることで、大幅なコスト削減が実現。また、自らの手で組み立てることで、栽培システムを一段と深く理解できる点も魅力である。
このセミナーでは、栽培システムの組み立てのみではなく、実際に植物工場を運営するために必要な播種、溶液調整、収穫、成分分析までを網羅している。今から植物工場を始めたい人のために考えられた実践的な内容となっている。実際、2013年に始まった本セミナーの受講生の中には、得た知識を活かしてシステムを拡張し、ベビーリーフの事業化に成功した人もいるという。異業種参入を目論む企業の社員が受講する場合も少なくないようだ。
セミナー「人工光型栽培実践者研修」は、次回2017年1月に開催予定で、現在申し込み受付中だ。受講料は10万円(税込)。ご興味を持たれた方は、是非申し込んでみては。
Text:Reggy Kawashima