前代未聞の農業養成塾「みえ農業版MBA養成塾」開設
2017/10/31
三重県は農業を始めようと考えている全国の若者に向けて、新たな養成塾を開設した。農業について学ぶための学校が多くなっている現在、農業経営塾は高度な農業人材の育成を図るため、約半年間かけて先進的な農業技術に加えて体系的に経営を学ぶ場として拡がりをみせている。では、三重県の新しい養成塾とはどのようなものなのか?
農業ビジネスを志す全国の就農希望者へ
新たな人材育成プログラムを三重県が提供!
三重県農業大学校では、若き農業ビジネス人材の育成のため、2018年4月に新たな教育プログラム「みえ農業版MBA養成塾」が開設される。
農業者の育成を図る地域の中核的な教育機関(専修学校)としては、現在、全国42道府県に設置されている「農業大学校」が代表格だ。ここでは1~2年程度かけて栽培管理技術や農業経営などを学ぶ。
また、国の農業人材力強化総合支援事業を活用した農業者向けの農業経営塾が、今では全国21の県で開講されている。
この農業経営塾は、高度な農業人材の育成を図るため、約半年間かけて先進的な農業技術に加えて体系的に経営を学ぶ場として拡がりをみせている。
では、三重県の新しい養成塾とはどのようなものなのか?
目指すところは、先進的・革新的な
農業を展開していける農業イノベーター!
「みえ農業版MBA養成塾」は、多くの農業経営塾のように既に農業を営んでいる方に向けたものではなく、これまで農業経験がない異業種経験者の農業参入を進めるもので、他県にはない取組みとなっている。
2年間にわたるプログラムで、座学による講義に加え、県内の先進的な農業法人にて年間1,500時間に及ぶ雇用型インターンシップを中核とした実践的なコースを展開。単に農業従事者を育成することを目的とするのではなく、さらに高いレベルで農業ビジネスを展開できる人材の育成を目指す。
地域で農業ビジネスを展開する起業家や農業法人のビジネスマネージャー、地域農業の核となるイノベーターなどの農業ビジネス人材の育成を掲げている。
この養成塾は、インターンシップ受入れ農業法人や食品企業、三重大学大学院、三重県農業大学校など、産学官連携をすることにより、高度な育成プログラム提供を可能とした。特に、大学院との連携は他に例がないもので、入塾生の希望によっては、三重大学大学院地域イノベーション学研究科との併学が可能だ。養成塾で学びながら修士号の学位取得に挑戦することができる。
公式Webサイトは10/13にオープン。入塾の応募は11月中旬から開始。
詳細な情報と募集要項のダウンロードは公式サイトから。
HP:三重県農業大学【みえ農業版MBA養成塾】
運営・構築:株式会社アグリメディア