ギャルにアイドル……農業を担う“農業女子”現る!
2015/01/31
伝えられる仕事を活かして
農業を伝えたい!
岩手県では、タレント活動を通して農業の魅力を伝えようと尽力している女性がいる。抜群のスタイルと強烈な岩手弁のギャップが注目を集めているタレント・あゆかだ。
農家育ちのあゆかは、「春には山菜を探しに山を冒険し、夏には小川でスイカを冷やし、あのジブリ映画のように大きなトウモロコシをもぎに行き、秋には集めた枯葉でサツマイモを焼き、冬には春に米や野菜が元気に芽を出せるよう準備を整える。そんな身の回りの”農”を自然と伝えてくれる環境が生まれたときから側にありました」と、自身が生まれ育った環境を生きいきと語る。
生活の中に農業が当たり前に存在する環境で育った彼女は、「田を耕し何かを育てることだけが農業なのではなく、自然の中で食やモノに触れることとそれを届けてくれる匠がいるという環境そのものが農業なのだと私は感じてます」と、農業観を披露。そこには、長年にわたって農業に寄り添ってきた彼女だからこそ捉えられている観点と責任感があるようだ。
「自然の楽しみを届けてくれる匠たちも高齢化していくなかで、まずはこれらの経験の一片でもいいから、”伝えて”いくということを日々、考えています。タレントという”物事を伝えられる仕事”を活かして、若い世代としてもその役割をこれからの未来に向けて担っていきたい、という思いで活動をしています」と、農業とリンクする自身の活動について、力強い意識を見せてくれた。
山梨県と山梨県の農業を
知ってもらいたい!
山梨県では、2012年に「一緒に農業できるアイドル」として”ぶどう党“が結成された。山梨県のPRとして農業と地域貢献活動、アイドルをミックスした農業アイドル、略して”農ドル”という新たなジャンルを創世した。
メンバーは、ネオマスカット担当のあかねんこと青嶋あかね(17)、紅富士担当のユフィこと松原有伽(23)の2人で構成され、公式HPにはマニフェストも掲げられている。
メンバーの青嶋は、「山梨や農業のことを知ってもらうために、県内外のイベントに参加したり、ファンの方と山梨のぶどう農園で農家さんのお手伝をする活動をしています」と紹介。マニュフストには、外国人観光客を対象とした「外国人アイドルヲタク誘致ビジョン」なども含まれ、kawaii文化の総本山であるアイドルらしい、グローバル視点の展開にも期待が寄せられている。
また、マニフェストのひとつとして、現在、ネオマスカットやサニードルチェなどの品種の本格的なぶどう栽培にも挑戦しているメンバーだが、青嶋は今後の活動について、「山梨や農業のことをもっと学び、これからもたくさんのイベントに参加していきたいです。応援よろしくお願いします!」とフレッシュなコメントを寄せてくれた。