無駄なコストを削減! 農業用ハウス強度の考え方
2018/04/09
ハウスを新たに建てる際、強度や形状など全てメーカーに一任という農家が多いが、今回農水省のホームページで「ハウス選びの基準」となる資料が公開された。自分の地域に合ったハウスを農家自らが理解することで、過大な設備投資を減らし、コストカットも可能に!?
農業用ハウスの
設置コストを抑えるには?
新たに施設園芸をはじめる際や、劣化によるハウスの建て直しを行う時に気になる、農業用ハウスの「価格」や「強度」。土地の形状や強度など、専門的なことはわからない……とメーカーに任せてきた方という方も多いのではないだろうか。
そこで農水省は、一般社団法人日本施設園芸協会が作成した「園芸ハウスの強度の考え方」資料を公開。ハウス設置にかかる農家のコスト削減を図っている。
ハウスは何を基準に
建てるべき?
日本施設園芸協会は、地域ごとの最大瞬間風速や積雪量などを予想し、必要と考えられるハウスの強度の整理を行っている。
ハウスを設置する地域と再現期間(ある程度の強度をもった自然災害の発生が予測される期間)年数に応じて、必要なハウスの強度(耐風速、耐積雪荷重)を参照することが可能だ。
■強風に対する強度【耐風設計値】
出典:日本施設園芸協会
参考として、上記の強風に対応した強度を有するハウスの仕様例は以下の通り。
出典:日本施設園芸協会
ただし、上記に示しているのはあくまで一例であり、これらとハウスの形や柱の太さが異なっていても、仕様により必要な強度を確保することもできる。
園芸用ハウスの設計値の考え方および地域の詳細は、日本施設園芸協会ホームページの「農業用温室設置コスト低減推進事業」をチェック!
問い合わせ
TEL:03-3667-1631