道工具・資材

高い光熱費から開放される!? ハウス栽培なら「電気の自家消費」がおすすめ

鉄骨ポリカハウス『がっちりHOUSE5』。低コストなのに耐久性が高い優れものだ。標準仕様と設備類(オプション)に続いて、今回はオフグリッド化を実現する設備について詳しく紹介する。

連載第1回:鉄骨ポリカハウス『がっちりHOUSE5』って?
連載第2回:太陽光パネルも設置可能! 自由自在なカスタマイズ

施設栽培の課題を払拭する
「オフグリッドシステム」とは?

低価格ながらも、耐久性に優れた鉄骨+ポリカーボネイト製ハウス『がっちりHOUSE5』。

埼玉県入間市に日本パワープラントが建設した実験棟ハウス(標準仕様)の面積は60坪。300万円~(工事費別)という低価格を実現し、さらに栽培環境の自動制御も視野に入れた充実のオプションを用意している。

今回は、そんな『がっちりHOUSE5』のオフグリッド化がテーマだ。

そもそも「オフグリッド」とは?

まず「オフグリッド」とはどのような仕組みを指すのだろうか? 日本パワープラントの若手社員・江口さんに訊くと、このように答えてくれた。

「オフグリッドシステムというのは、送電線から切り離されて電気的に自立する仕組みのことです。『がっちりHOUSE5』はオプションの選択により、オフグリッド化が可能となります。

最大の狙いは、電気の自家生産・自家消費。これまでの施設栽培でネックとなっていた『高額の光熱費から解放される』ことにあります。それに加えて、今話題のクリーンエネルギーをフル活用しますから『持続可能な農業が可能になる』というメリットもありますね」

オフグリッドシステムの中心となるのは、ハウス屋根に設置された「ソーラーパネル」と、ハウス外に設置された20ftコンテナに収納された「蓄電池(バッテリー)」だ。

発電した電気は売電せず、基本的には、オプション装備類を作動させるために使われ、余った電気は蓄電池に送られる。

実験棟ハウスが装備する蓄電池は2日間発電ができなくても、ハウス内の消費電力を賄える能力を備えている。発電能力と蓄電能力はハウス内設備を考慮の上、ユーザーの希望に応じて設計が可能だ。

ハウスのオフグリッド化に必要なもの


①ソーラーパネル
ハウスの屋根に設置されたソーラーパネル。作った電気を蓄電池に充電しハウス内の電力として自家消費することで、電気代を節約できる。なお、ソーラーパネルの隙間からの日射量は作物に応じて調整できる。

②インバーター
本システムでは発電した電気を直接設備の駆動に使用するが、使用する設備ごとに100V、200V、380Vを使い分ける必要がある。このインバーターが、それぞれの電圧に変えてくれる。100Vは日本で流通する100V機器に対応。200Vはオプションの農業用LEDライトと給水ポンプを、380Vは冷暖房、カーテン、潅水・液肥システム、遠隔監視システムを駆動する。

③蓄電池
蓄電池には、エネルギー密度よりも信頼性を重視し、鉛蓄電池を採用。実験棟ハウスの蓄電池容量は126kWhと大容量だから、2日間発電しなくても設備をフル稼働できる(蓄電池容量は設備や予算に応じて相談可能)。蓄電池は一般的に放電と充電を繰り返すことで性能が劣化するが、この鉛蓄電池は5,000サイクルまでは充分な性能を維持できる。15年程度は使える計算だ。

自家発電で
光熱費はグッと下げられる!

「オフグリッド化のメリットは高い光熱費から解放されることです。オフグリッド化によって、栽培システムで使う電気を自家発電で賄える。つまり圧倒的な低ランニングコストが実現できるんです」(江口さん)。

次回は『がっちりHOUSE5』のオプションを利用した多様な栽培システムについて紹介予定だ。ぜひチェックして欲しい。

<製品概要>
鉄骨ポリカーボネイト
グリーンハウス『がっちりHOUSE5』
葉物栽培ハウス192㎡(8 × 24m)タイプ
ハウス主材:スチール製骨格
外壁材:中空断熱保温ポリカーボネイト
保証:骨格15年、外壁ポリカーボネイト10年、その他設備2年
価格目安:ハウス本体のみ(8×24m 1棟分)300万円~(工事費別・オプションにより変動)
オプション:太陽光発電設備/蓄電池ユニット/冷暖房設備(全自動 PAD&FAN及び電気ヒーター)/遮光カーテンシステム(全自動)/天窓システム(全自動)/灌水・液肥システム(全自動)/LED補光システム(全自動)/集中遠隔監視システム

問い合わせ

日本パワープラント株式会社
〒334-0057 埼玉県川口市安行原796-1 
TEL:048-299-8182 
FAX:048-299-8713 


photo: Daisuke Tsuzuki 
text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.12(2019年夏号)より転載

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2019年7月16日発行

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