海外産の人気果物、国内栽培できるようになるかも?
2018/04/25
海外で人気の果物や農作物。日本の気候が栽培に適さないことや輸入時の品質保持の難しさから、国内ではほとんど流通していないものも。そんな海外産果物も「農業とIoTの組み合わせ」によって、誰でも簡単に育成できる未来が来るかもしれない。
栽培ノウハウを持たずとも
育成ができるシステムを
台湾で生産されており、甘くて美味しい “パイナップル釈迦頭(バンレイシ)”やオーストラリア原産の高級フルーツ“フィンガーライム”。これらは、人気のある果物だが、日本国内での栽培には適していない。
総合情報通信事業の「株式会社ケイ・オプティコム」は、IoTを活用することで、海外産の果物や野菜など、栽培ノウハウを保有していなくても、国内育成できるシステムの開発を目指している。取り組みの第一弾として、既出の果物2つなどの検証を開始する。
検証では、栽培する“パイナップル釈迦頭”や“フィンガーライム”などの苗をIoTで管理。苗棟内に設置したセンサーや通信機器などを活用し、棟内の環境データから、「温度」、「湿度」、「照度」などの環境が苗の育成に与える影響を確認する。
IoTで管理するだけでなく、電気的刺激や水中の溶存酸素濃度の調節により、収穫量をより多く、収穫時期をより早くする促成栽培を行う予定だ。この検証結果から得られたデータや知見を活用し、育苗棟内の環境を自動制御するなど、促成栽培システムの実現を目指す。
システムが実現すれば、育成したことのない農作物を誰でも簡単に生産できるようになる。後継者不足に悩む農業における社会的課題の解決にも貢献できるのではないか。
海外産の果物が手軽に食べることができる毎日はもうすぐかもしれない。
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株式会社ケイ・オプティコム
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