注目キーワード

生産者の取り組み

これからの新しい農業の形「CSA」ってなに?

生協では、消費者が生産物を共同購入することで農家を支えている。北海道のメノビレッジでは、その活動を小さなコミュニティ内で完結させ、消費者と生産者の距離をグッと近づけている。彼らが実践している新しい形の産直システム「CSA」を紹介する。

人も土地も環境も一番
大切なのは思いやりの心

同じ地域に住む農家と消費者が、共に農業の恵みとリスクを分かち合うことを目指して生まれた新しい形の産直システムが「CSA」(Community Supported Agriculture )。

CSAはアメリカやヨーロッパを中心にここ20年ほどで急速に広まってきた仕組みで、地域の消費者が種の購入なども含めた生産コストを受け持ち、農家が生産した野菜などを分配する。農家は収穫分の販売先が確定し、消費者は新鮮な野菜などが農家から直接届き、豊作ならお互いのメリットはより大きくなる。地域コミュニティーの確立という点からもメリットは高い。日本でも徐々に全国に浸透しつつある「地域で支え合う農業」だ。

ここ北海道夕張郡長沼町のメノビレッジ長沼もその1つ。日本の伝統農業に学びながら自分たちで育てた飼料米で育つ500羽の鶏から鶏糞肥料を作り、米や野菜を栽培して消費者に直接届ける〝循環型農業〞である。

「20年農業を続ける中でみんな友達になった。届けに行ったり、手伝いに来てもらう中でお互いの生活も見えてきます。生活に根ざした関係、思いやる気持ちが必要なのは人間も土地も環境も同じなんです」(メノビレッジ長沼 代表のレイモンドさん)

%ef%bd%93%ef%bd%8a_csa20161026_02

12>

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 【動き出したスマート農業技術活用促進法】生産方式革新実施計画を11件認定...
  2. 注目される『バイオ炭の農地施用』。温暖化対策に加え、Jクレジット活用で収入アップにも期待!...
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. あのランボルギーニから最新モデル!? クールな「高機能トラクタ」5選
  5. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!
  6. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...
  7. 玉ねぎ栽培におすすめな肥料とは?育て方に最適な追肥の時期や方法を紹介!...
  8. 【イチゴ編】症状別で見る! 生理障害・病害虫の原因と予防の基礎知識
  9. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  10. その「二価鉄」効いてる? 専門家に聞いた、「鉄欠乏」に効くバイオスティミュラント資材とは...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.34|¥0
2025/01/21発行

お詫びと訂正