生産者の取組み

農業の「働き方改革」 成功事例を知ろう!

農水省が行った農業の「働き方改革」検討会では、様々な経営体が実際におこなった取り組みの内容、これからの課題などが報告された。これらを参考にして、自分が目指す経営の形をもう一度見直してみよう。

6次産業化への挑戦で
人材育成にも効果が

【ケース① 株式会社六星】石川県、種別:米

通年雇用を実現

冬場の雇用維持のために、6次産業化に取り組んだ。

→効果は?
営農部門の従業員は1~10月は水稲の生産事業、11、12月は「餅」の製造等に従事し、通年雇用を実現した。

多様な人材の確保・定着

6次産業化を本格的に展開するに当って、営業・商品開発を担当する人材が必要になった。そこで、人材を採用する際にも、給与水準や休暇などの待遇を他産業並みに充実させるなど、募集対象者の不安払拭に取り組んだ。
また、一般の方に向けて、商品開発や販売などの6次化に取り組んでいる点をアピールするため、県内の一般企業向け説明会にも出展した。

→効果は?
全国から若者が集まり、平均年齢が下がり、34歳に。ほとんどが非農家出身だ。離職者もほぼ発生しておらず、高い定着率を実現した。

人材育成でビジネスが拡大

6次化を進めるための加工・販売などの多様な知識・経験を習得させるために、各部門間で人事異動を行った。

→効果は?
加工生産は当初餅のみだったが、若手従業員の意見を取り入れて始めた総菜加工や和菓子は、餅加工についで加工部門の主要な事業となった。

男女ともに快適な環境づくりで
離職率が大幅低下

【ケース② セブンフーズ株式会社】熊本県、種別:養豚

女性従業員の離職が意識改革のきっかけに

19名いた女性従業員のうち、1年間に6名が離職。力仕事や、重機での作業などの畜産の特性から、男性中心の組織づくりになっていたことも原因の1つだと考え、経営者の意識改革につながった。

一人一人にあったキャリアプランの作成

正社員としての所定労働時間を緩和し、育児や介護を行う社員のための支援制度を導入した。
また、男女共通の研修や、女性社員・リーダー研修を設けるなど、男女が公平に役職者への昇進の機会をえられるように改善。本人の意向に応じて、女性も幅広い業務を担当している。

→効果は?
採用説明会の参加者の半分程度が女性に。また、新規採用者も約半数が女性となった。

働きやすい環境整備

休憩室、シャワー室、屋内・屋外トイレの設備など、環境の整備を徹底。
年に数回、経営者と女性社員との交流の場を設け、生の声を聴いて労働環境改善計画を策定している。

→効果は?
就業一年未満の離職率が、50%からほぼ0%に。結婚などで退職した女性も、勤務時間限定正社員制度を活用し、再び正社員として勤務するようになった。この制度は、子育てとの両立を希望する従業員も活用している。

12

関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  2. 若者の農業離れに警鐘! “都市に暮らす人々と農業をつなぐ場”が鍵になる
  3. 誰でも高精度に施肥できる! スマート農業を支える肥料散布機とは?
  4. 農家の新しいつながりを作る! プラットフォーム6選
  5. スマート農業はここまで進化した! 今後の課題と未来とは……?
  6. 成功する農業! 有機肥料と化成肥料の基本とやり方
  7. 増税対策、あなたは万全? 農家が知っておくべき「軽減税率」と注意点とは
  8. あのランボルギーニから最新モデル!? クールな「高機能トラクタ」5選
  9. 【読者モデル募集】こだわりのアグリウェアを体感! 撮影後はそのままプレゼント!!
  10. 農産物の国際基準・グローバルGAP認証取得とは?
 

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.13 / ¥0
2019年10月8日発行

お詫びと訂正

ロクジカチャネル