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収穫ロボットや農機の開発も!? 今注目したい「最新アグリテック」

複数企業間の連携で、アグリテックは加速していく。全国各地で進むプロジェクトから、注目の取り組みをピックアップ! ここからどんなサービスや製品が生まれるのか? 8つの取り組みを2回に分けてご紹介する(前編)。

後編:異業種連携で農業現場の課題に挑む! 広がるスマート農業プロジェクト

データの活用が
もっと効率的になる!

農業データ 連携基盤(WAGRI)

2018年1月末時点で111社が加入し、2019年4月からの本格稼働に向けて構築が進められている、様々なデータの連携・共有・提供を可能にするプラットフォーム。

たとえば提供元が異なる収量マップと土壌マップ、栽培管理システムを連携させるなど、より農業者がデータを活用して生産性の向上や経営の改善に挑戦しやすくなる。

現在、メーカーの壁を超えたトラクター作業データの共有・水稲生育予測の精度向上などの実証が行われている。

農業機械の開発、
低コスト化が加速する!

農業機械技術 クラスター


農研機構農業技術革新工学センターが、新たな農業機械化を推進するためのプラットフォームとして立ち上げた。産官学の農業関係者のほか、異業種メーカーなど幅広い分野からも参加者を募っている。

先端技術開発・低コスト化・農作業安全の強化という3つの課題克服を目指して、(1)現場の声の収集や整理と分析、(2)技術提案・共同研究・安全性検査や性能試験の基準化などを通じた解決方法の検討、(3)情報の現場への浸透方法の検討を行う。

イチゴ収穫ロボットなど
実用化が近くなる!

宇都宮大学 ロボティクス・工農技術研究所 REAL


宇都宮大が、工学と農学の垣根を越えて最先端技術を融合させる拠点として立ち上げたのが「ロボティクス・工農技術研究所」(REAL)。工学部、農学部の研究室のほか、企業、自治体等が加わり、産官学でプロジェクトを進める。

同大のロボット技術や次世代型植物生産技術を活用し、新たな地域産業の創出を目指す。例えば、イチゴの収穫ロボットを開発。キャンパス内の実験農場を中心とした好ましい環境で継続的に研究を進める。

静岡から先端農業の
コラボが続々と生まれる!

AOIフォーラム


先端技術を農業分野に応用する、静岡の「AOIプロジェクト」の中心的役割を担う会員制フォーラム。大学・研究機関や県内外の生産者・民間事業者とのビジネスマッチング等により、農食健・農商工・産学官金を連携させ、新産業の育成や新しい価値の創造を目指す。

研究拠点のAOIPARCでは、約30万通り以上の環境が再現可能な次世代栽培実験装置を活用し、農産物の高品質化や高機能化などの付加価値づくりへの研究が進められている。

~続く~


illustration: Chisato Hori
text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.08(2018年夏号)より転載

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